あなたに逢える奇跡

あなたに逢える奇跡 (フラワーコミックス 星野正美傑作集)

データ

 

作品名

あなたに逢える奇跡

著者

星野 正美

巻数

全1巻(短編)

出版社

小学館

掲載誌

少女コミック

出版年

1992年

おすすめ度

★☆☆☆☆    

これから読まれる方へ

なるべくネタバレのないあらすじ

つきあっていた先輩にふられてしまった有羽(ゆう)。運命の恋人だと信じていたのに!   落ち込む有羽は、二人の男に追われる青年、高城俊と出会います。先輩は有羽にふさわしい「運命の恋人」じゃなかったんだ、と高城くんは励ましてくれます。   高城くんは、追ってくる二人の男から小さな箱を守っている様子。偶然その中身を覗いてしまった有羽は、箱の中に骨片が入っているのを見てしまいます。問いつめる有羽に、「これは俺自身だよ」と答える高城くん。二人の男につかまり、高城くんは姿を消してしまいます。再び彼に逢いたい一心で、有羽は残った手がかりである薬袋に書かれた病院に電話をします。病院で、高城俊はもう亡くなったと聞かされてショックをうける有羽。有羽が出会った高城くんは、すでにこの世の人ではなかったのでしょうか!?   90年代の雰囲気が色濃い少女漫画です。  

メモ1

この短編が表題作のコミックス「あなたに逢える奇跡」は、現在は絶版で古本で購入するしかないようです。

メモ2

作者の星野正美は、フラワーコミックスで活躍した後、現在は少女コミック増刊やプチコミックで対象年齢層が高めの作品を描いたり、ハーレクイーンの挿絵を描いたりしているようです。 以下ネタバレあり!    

また読みたくなった方用

生前思い残したことがあって、高城くんは自分の骨を持ってさまよっているのでは?と思わせる伏線が秀逸ですね。病院に電話した時、高城くんはもう亡くなっていると告げられるあたりがクライマックスでしょうか。   最後には、高城くんが偽名を名乗っていた為におこった誤解だとわかりますが、ドキドキしますね。    

個人的な感想

低評価の理由です。この漫画は私が自分で購入したものではなく、友達にもらったものなので単に趣味が合わないといえばそれまでなのですが。少女コミック自体、なじみのない雑誌です(別冊の方はよく読んでました)。いろいろ上から目線で申し訳ないのですが、公平なレビューにしたいのでなるべく詳しく書くことにします。  
  • 女の子の絵はいいのですが、男の子の絵はあまり魅力的ではありません。女の子の顔に、背が高くて肩幅がある胴体をくっつけただけに見えます。もっとも、多くのデビューして間もない「少女」漫画家にとって、男の子を描くのはかなり苦労を要するようです。自分とは体型が違いますからね。星野正美の名誉のために言っておきますが、90年代当時はこれくらいの絵は少女漫画雑誌では珍しくもなかったように思います。現在は経験を積まれてうまくなっているように見えます。
  • ストーリーが単純なように思います。もちろん、高城くんの正体に関しての伏線の張り方はかなりがんばっているし、短編なのでそれほど複雑な話は書けないのはわかるのです。しかし、これまで高評価をつけてきた他の漫画家に比べて、読んだ後に心に残るものがないというのが正直な感想です。「作者がんばったなー」とは思うのですが、あくまでそれまでです。
作者の星野正美の評価をこのコミックスだけで決めるべきではなく、まだ発展途上なので様子見の一冊というところです。   70年代以降、少女漫画誌で活躍された作家が多くハーレクイーンの挿絵を描かれていますが、星野正美もその一人だったのですね。大変失礼ながら、このコミックスを読んだ感じでは現在は残っていないのではないかと思っていたので、現在も活躍されているようで何よりです。現在どんな漫画を描かれているのか、比較するのもおもしろそうです。  

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