エルメスの道 LE CHEMIN D’HERMÈS

エルメスの道 (中公文庫―コミック版)

データ

作品名

エルメスの道 LE CHEMIN D’HERMÈS

著者

竹宮 恵子(原案:戸塚 真弓/クリスチャン・ポラック)

巻数

全1巻

出版社

中央公論社

掲載誌

コミックス出版

出版年

1997年

おすすめ度

★★☆☆☆

これから読まれる方へ

紹介

世界的な革製品ブランド、エルメスの社史を竹宮恵子が漫画にしたものです。エルメス社長(ジャン・ルイ・デュマ・エルメス)直々の依頼でこの本が中央公論社に持ち込まれ、描き手として「馬に乗れる人であること、馬が描ける人であること」という条件がつけられたそうです。エルメス社長はある時160年に渡る同社の歴史を出版物として刊行したいと思いつき、かねてから評価していた日本の漫画文化で試みることにしたとのことです。ちなみに、それまで文章で書かれた社史すらありませんでした。   条件を満たしていた竹宮恵子は、ブランドにはあまり興味がなかったのですが、原案を見てエルメスの歴史が職人の歴史であることを知り、依頼を受けたそうです。資料集めやエルメス社への質問・本社からのチェックによる手直しなど、これまでのどの仕事より手数がかかったと作者はあとがきで苦労を述べています。   作品は、1801年にエルメス創業者のティエリ・エルメスが生まれたところから始まります。生まれはドイツでしたが、ティエリはフランス国籍を持っていました。ナポレオンが活躍していた時代の話です。パリで有名な馬具職人となったティエリの息子シャルル・エミール・エルメスが、エルメスの2代目です。彼の代になって、エルメス社はシャンゼリゼ通り裏手(現在エルメス本店がある場所)に店を出し、鞍の製造・販売を始めます。エルメスの3代目は、職人として確かな腕を持つアドルフと、商才にあふれたエミール。二人の代で、エルメスはエルメス兄弟社と名前を変えます。本作では、エミールの少年時代のエピソードにも触れています。また彼は、自動車メーカー「ルノー」の創始者であるルイ・ルノーと幼少時代から付き合いがありました。そこから、大恐慌や第二次世界大戦を経て、現代の繁栄に至るまでのエルメスの歴史が描かれています。

メモ1

社史というよりも、初代からのエルメス社長の人生が駆け足で描かれています。それとともに、発展していくエルメス社の様子が記されているという感じです。エルメスの代名詞である馬車のマークの由来や、 限定レア美品ピンズ◆エルメス馬車のマークHピンバッジフランス 同じく有名な正方形のスカーフ、カレ・エルメスがうまれた経緯についても語られています。 [エルメス]HERMES CARRE TWILL カレ 70 スカーフ ホワイト×エメラルドグリーン系 [並行輸入品]  

メモ2

感想ですが、ブランドエルメスに非常に興味があるか、竹宮恵子の大ファンであるかしないと、買うほどではないかなと思います。もちろん、世界大戦や経営危機を経て発展してきたエルメスの歴史を確かな腕を持つ竹宮恵子が描くのですから、おもしろいことはおもしろいのです。しかし、何度も読み返して楽しめるという作品では(私にとっては)ありませんでした。 また、竹宮恵子は優れた漫画理論を語れる人で、それを時代や状況に応じて使い分けています。大学で漫画について教えたり、教本を出版したりしています。 今回は世界的ブランドの社史ということで、多くの人の目に触れることを意識したのだと思います。少女漫画的なドラマチックなコマ割りや演出はなく、オーソドックスな描写が多いように感じました。彼女の華やかな作風を期待していたので、その点は少し物足りなく感じました。  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です