ガラスの仮面 ストーリー2

単行本(もしくは文庫本)として正史になった、ガラスの仮面のストーリーを簡単にまとめていきます。あらすじの後にメモとして、そのストーリーで抑えておきたい場面や名台詞、感想なども追記してあります。   ストーリー2の目次です。   以下ネタバレがあります!  

5.再起をかけて

  • 演技の場を失ってしまったマヤたちですが、諦めず芝居の稽古に励みます。
  • 一方、マヤの才能に目をつけた速水真澄は、マヤを大都芸能下の劇団オンディーヌに入団させようと画策します。桜小路くんを通じてマヤを誘いますが、月影先生を裏切ることになるという理由でマヤはきっぱり断ります。
  • マヤは映画「白い青春譜」のオーディションでちょい役を勝ち取ります。出番は短いながら精一杯やろうと、怪我で片足が動かない患者の役を必死で演じます。
  • また、学校の演劇部での芝居に参加して、代役で女王役を演じ周囲を圧倒します。
  • 一方ライバルの姫川亜弓も、「王子とこじき」の芝居で2役を演じ分けるなど努力している様子が伝わってきます。
  • 「ジーナと5つの青い壺」の時に裏切った月影のメンバーに偶然あったマヤは、その時のパプニングが全て劇団オンディーヌの差し金であることを知りました。速水真澄もその一味だと思っているマヤは、月影先生の見舞いに来た彼に対して敵意をみせます(本当は小野寺だけが関与していて、当時速水真澄は何も知らんかったのですが)。速水真澄は、自分の厚意は直接受け入れられないと悟り、「紫のバラの人」としてマヤたちを援助します。体を壊した月影先生の入院費も、紫のバラの人が代わりに払ってくれました。
  • 文庫本3巻~4巻に対応

メモ

  • 月影先生のお見舞いにくる速水真澄が乗っている車は、黒塗りの社用車です。車に「大都芸能」という旗がたっていて、時代を感じます。
 

6.舞台あらし

  • マヤは演技ができる場を探し、劇場に飛び入りして脇役をくれるようにお願いして回ります。栄新座の原田菊子はマヤの才能を見抜き、舞台「おんな河」のたず役をマヤに与えます。マヤはハプニングを乗り越え舞台を演じ切ります。しかし、その才能のため、脇役なのに主役を抑えて目立ちすぎてしまいました。
  • 幼稚園での演劇でも、マヤが待ち時間に披露した白雪姫の一人芝居が本公演を抑えて好評を得てしまったため、もう舞台には参加しないでほしいと言われてしまいます。マヤの女優としての素質が、彼女を目立たせずにはいないのです。
  • 栄新座の舞台での活躍により、大劇場で「嵐が丘」の主人公キャサリンを演じられることになりました。直情型のキャサリンを、マヤは見事に演じます。しかし、子供時代の素朴で情熱的なキャサリンとヒースクリフ(キャサリンの相手役)に比べて、大人時代の二人はどうしても見劣りして見えてしまうのでした。ここでもマヤの、舞台あらしとしての才能が問題になってしまいます。
  • 離れて暮らすマヤの母親に結核らしい症状がではじめます。
  • 月影先生も昏睡状態に陥りますが、奇跡的に回復します。そして、紅天女の候補はマヤともう一人いると告げます。
  • 文庫本4巻~5巻に対応

メモ

  • たず役を演じている時に、背負っている人形の首がとれて舞台に落ちてしまいます。マヤが何食わぬ顔でそれを拾って、「ほんに子守りも楽じゃねえ」と言いながら背中に首を戻すシーンは有名です。
  • 「嵐が丘」の演技の稽古に付き合う桜小路くんは、マヤのキャサリンがのりうつったような演技に思わず「ぼくはヒースクリフなんかじゃない ヒースクリフなんかじゃないんだ!」と叫んでその場を走り去ってしまいます。ここまでマヤの相手役のような扱われ方をしてきた桜小路くんですが、このあたりからだんだん道化のような役回りが増えていきます。ところで、この場面を木陰からこっそり眺めている速水真澄はいったい何をしていたんでしょうか……
  • 情熱的なマヤの演技に、ヒースクリフ役の真島くんは役を超えてマヤを好きになってしまいます。マヤの次の舞台「石の微笑」時に告白しますが、振られます。
  • マヤの舞台を見に来ていた桜小路くんは、マヤがキャサリンとしてではなく、マヤ自身としてヒースクリフ役の少年を愛しているのではないかと疑います。見続けることに耐えられず席を立とうとしたとき、速水真澄が現れ「あの子を愛しているなら最後まで見てやれ」と警告します。しかし桜小路くんは、制止を振り切って出ていきます。一方速水真澄は、最後まで舞台を見ると明言します。マヤをより愛しているのは、桜小路くんではなく速水真澄だと示唆しているシーンですね。
  • 月影先生はこの後たびたび入院やら昏睡状態やらで「今回こそ危ない」と言われますが、不死身です。そもそもなぜ心臓の病気で血を吐いて倒れるのでしょうか。
 

7.石の微笑

  • 劇団つきかげは、小劇場で「石の微笑」という演劇を上演することになりました。以前知り合った劇団一角獣との合同舞台です。マヤは、エリザベスという人形の役です。舞台あらしで問題になった欠点を抑え、自分を殺して周りにあわせる呼吸を学ぶため、月影先生が人形役を与えたのです。
  • 人形になりきるため、月影先生はマヤに竹のギブスをつけて特訓します。そのためにマヤは出血してしまいます。速水真澄はやめさせようとしますが、演技に夢中の二人には彼の忠告は届きませんでした。
  • 中学を卒業したマヤに、速水真澄は大都芸能に所属してくれれば高校にもいかせるし、よい環境で稽古ができると誘います。しかしマヤに拒絶され、仕方なく「紫のバラの人」としてマヤを高校に入学させる費用を払い援助します。
  • 一方マヤの母親は、勤め先に結核にかかっていることがばれてしまい行方をくらましてしまいます。母親を心配するマヤは演技中に涙を流してしまい、「人形の仮面」をはがしてしまいました。
  • 紅天女の作者、尾崎一蓮と月影先生との関係が明かされます。身寄りがない浮浪児だった月影先生に演劇の世界を教えたのが尾崎一蓮だそうです。尾崎一蓮を自殺に追い込んだのが速水真澄の父 速水英介であることも明かされます。
  • 文庫本5巻に対応

メモ

  • 竹のギブスで稽古をするシーンは有名です。問答無用でマヤの服を脱がせる速水真澄ですが、この行為は問題ではないでしょうか。
  • 「尾崎一蓮はわたしを女優としては愛してくれたけれども 生涯女としては愛してくれなかった…」と月影先生は語っています。後にこれが嘘(正確に言えば、正しくない表現)だったとわかって読者から総ツッコミを浴びます。作者自身が書いたことを忘れるほど時が経っているのでしかたがないのでしょうか。
 

8.夢宴桜

  • 亜弓さんと初共演の機会がやってきました。亜弓さんが華族の令嬢役で出演する舞台「夢宴桜」に欠員がでました。速水真澄はマヤにその役をオファーします。マヤが演じることになったのは、正妻の子ではない千恵です。マヤの活躍を妬む劇団員によってマヤの脚本はすり替えられてしまいます。しかし、亜弓さんとの心を合わせたアドリブによってなんとか舞台を演じ切ります。
  • 文庫本5巻~6巻

メモ

  • 脚本すり替えを知って、マヤ以上に混乱する速水真澄が微笑ましいです。
 

9.奇跡の人

  • 紫のバラの人のおかげで、芸能人も多い一ツ星学園に進学できたマヤ。学校に止まっている車の中に残された紫のバラをみて、紫のバラの人が学園に来ているのではないかと疑います。校長室に乗り込みますが、そこにいたのは速水真澄1人だけでした。学園に来る前に乗せた女優の持っていた花束から落ちたのだろうと、速水真澄は説明します。
  • 大都芸能が主催する舞台「奇跡の人」でのヘレン・ケラー役のオファーがやってきます。ヘレン役の伏線はかなり前からはられていました。速水真澄がマヤをひそかに推薦したのです。候補にあがっているのは、姫川亜弓や同じ学園の金谷英美を含む5人。サリバン先生役が姫川亜弓の母 姫川歌子であり、演出が小野寺であるため、マヤには不利な選考です。しかしオーディションの結果、亜弓とマヤがダブルキャストでヘレン役に選ばれます。
  • 稽古場がなくなったマヤのために、速水真澄は紫のバラの人として彼女を別荘に招待し芝居の稽古に使ってほしいと申し出ます。ヘレンと同じ状況になれるように目隠しと耳栓をして練習に励みます。そこに速水真澄が様子を見に訪れます。紫のバラの人だと思ったマヤは、感動のあまり抱きついてしまいます。動揺している自分に気づいた速水真澄は、予定を変更してその日のうちに東京に帰ってしまいます。
  • 速水真澄に出会って反抗的な態度を示すマヤですが、彼から「芸能界では演技より礼儀や挨拶の方が大事だ。たとえ嫌な相手でも私情を隠して挨拶くら いはしなさい」と忠告を受けます。青木麗から、速水真澄はマヤの為を思ってこのような忠告をしてくれているのではないかと言われて、マヤは彼がこれまで考 えていたような悪人ではないかもと疑い始めます。
  • 劇場で倒れてきた柱からマヤをかばってくれた速水真澄でしたが、「うちの大事な商品に傷がついちゃたまらんからな」とマヤを商品扱いするような台詞を口にします。マヤはその言葉に、少しでも彼がいい人かもしれないと考えたことを後悔するのでした。
  • 奇跡の人の舞台は、ダブルキャストで無事成功しました。演技が評価され、マヤはアカデミー芸術祭助演女優賞を獲得します。またその会場で、マヤと姫川亜弓はともに紅天女の候補であることが月影先生から発表されました。
  • アカデミー芸術祭で速水真澄と踊った際にマヤは脚をもつれさせ、速水真澄に抱きついてしまいました。その時の感触が、以前紫のバラの人に抱きついた時と同じだったため、マヤの心にまさか…という思いが芽生え始めます。
  • 行方不明になっていたマヤの母親は、長野県の田舎の病院で保護されていました。しかし栄養状態が悪かったため視力がかなり落ちています。
  • 文庫本6巻~8巻に対応

メモ

  • 速水真澄の定番台詞「相手は10いくつも(「11も」の場合もあり)年下の少女だぞ おれともあろうものが…!」が出てきます。これまでもちょこちょこそれらしい台詞が出てきていましたが、別荘でのエピソードでは完璧な形ででてきますね。マヤと速水真澄の、はじめてのラブシーンらしいラブシーンです。
  • お互いの舞台の間、劇場の待合室でたい焼きを食べながら時間がたつのを待っているマヤと亜弓さんのエピソードがあります。
  • ヘレン・ケラー役を勝ち取れなかったら紅天女はさせないとか月影先生が言い出してますが、ガラスの仮面ではほとんどの舞台に「この舞台が成功しなければ○○できない」系の条件がかかっていますし毎回マヤは乗り越えるので、またか……という感じです。食傷気味です。
  • アカデミー芸術祭でマヤに抱きつかれ、動揺を隠すために「ラブシーンはまだ早いよ チビちゃん」とごまかす速水真澄ですが、ここの台詞も有名ですね。速水真澄の秘書の水城冴子も、紫のバラの人の正体に気づいている様子です。
  • ストーリー的には、舞台の描写がかなり冗長になり始めました。また、マヤと速水真澄の絡みが多くなってきます。
 

10.大都芸能時代

  • マヤに演劇に必要な稽古を積ませるため、月影先生は大都芸能にマヤを預けることを決意します。ほぼ同時期に、マヤは大河ドラマ「天の輝き」の主役田沼沙都子役を演じることになりました。しかし、同じドラマに出演する里美茂が気になって演技に集中できません。また、誰の仕業かわかりませんが、マヤに対する嫌がらせやいたずらが相次ぎます。
  • 大都芸能としてマヤのマネージメントをすることになった速水真澄は、大河ドラマ以外にも映画やCMを決めていきます。また行方不明のマヤの母親を世間から隠すように手配させます。舞台「シャングリラ」の初日に母子対面を実現させ、話題作りをする予定です。一方で、マヤとの食事中に自分が手配していない紫のバラが送られてきたことに動揺してしまい、水城さんに速水真澄が紫のバラの人であることがばれてしまいました。
  • 大河ドラマと並行して、映画「白いジャングル」の撮影もありました。マヤは、冒険少女美央の役です。
  • ライバルの姫川亜弓もドラマに出演しますが、恋をする演技ができていないことを指摘されてしまいます。端役の少年間進(はざますすむ)と恋愛関係になって彼の表情を真似ることで、この弱点を克服します。
  • マヤが里美茂に惹かれていることに気づいた里美茂は、マヤを呼び出して話をします。そして、マヤにとって自分はいい友達以上の存在にはなれないことを自覚し、別れを告げます。
  • 里美茂とマヤは公の場で告白し合い、付き合うことになりました。その様子に、速水真澄は、思わず持っていたグラスを握りつぶしてしまいます。
  • 里美茂と付き合い始めたことで、マヤは彼の親衛隊によって襲われます。しかし、速水真澄がかばってくれたため事なきを得ます。追いかけてきて事態を把握した里美茂に、ちゃんとマヤを守るように忠告して速水真澄は去っていきます。
  • 病院に隔離されていたマヤの母は、自分の娘が女優として活躍していることを知り一目会いたいと病院を脱走します。失明していたため困難が多く、映画館で「白いジャングル」のマヤの声を聞きながら亡くなってしまいました。こんなはずではなかったと後悔する速水真澄。マヤは演技に影響がでるほど落ち込みます。天の輝きにちょい役で起用された乙部のりえはその動揺に漬け込み、マヤがシャングリラの初日舞台をすっぽかすよう仕向けます。その結果マヤはシャングリラも天の輝きも降板、乙部のりえは代役として主役の座を得ました。里美茂との付き合いも、向こうの事務所から禁止されました。
  • 文庫本8巻~10巻

メモ

  • 亜弓さんと一時的に付き合った間進は本当にちょい役なのですが、一瞬であっさり捨てられてしまいあまりにも不憫過ぎるということで隠れた人気があります。特に、「ジュース飲まない?ぼく100円玉いっぱいもってきたから」という台詞が憐れです。
  • 里美茂との交際宣言にショックを受けた速水真澄はグラスを握りつぶします。この後もなにかとグラスやらカップやらを握りつぶして掌を血だらけにしています。握力が強いんですね。
  • マヤは桜小路優か速水真澄と最終的にはくっつくのではないかと読者が予想していたと思いますが、ここにきてダークホース里美茂が現れます。しかし、親衛隊に襲われたエピソードで里美茂より先に速水真澄が助けに来ることからもわかるように、作者の中では速水真澄がまだ本命なのです。里美茂は読者の意表をつく(美内すずえはこういう構成が大好きなのです……)ために出したキャラクターに過ぎず、最終的にマヤとくっつくことはないというのはこのエピソードからも読み取れます。
  • 乙部のりえもいいキャラしてます。
  • 母親が死んだことで極悪非道みたいに言われてしまっている速水真澄ですが、お金もない状態で病院にいたところに入院費を払ってくれているのだし、そもそも母親が勝手に病院を脱走するからこんな事態になったのですよね。ここで速水真澄を憎むのはお門違いではないかと思います。また、「親の仇」というポジションに立ってしまったことによって、マヤと速水真澄の対立が決定的なものになりました。これがガラスの仮面の長期化の一因でもあります。親の仇である男性とくっつくまでには、恋愛エピソードだけでも長い道のりすぎます。

この直後のストーリーはガラスの仮面 ストーリー3 この直前のストーリーはガラスの仮面 ストーリー1 「ガラスの仮面」の簡単な紹介はガラスの仮面 迷走の歴史1 「ガラスの仮面」の40年近くに及ぶ歴史についてはガラスの仮面 迷走の歴史2 でレビューしました。 ※当ブログの文章の転載はご遠慮ください

ガラスの仮面 ストーリー2” への5件のコメント

  1. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー1 / what cradled me

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  3. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー5 / what cradled me

  4. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー3 / what cradled me

  5. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー7 / what cradled me

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