ガラスの仮面 ストーリー3

最近完全にガラスの仮面ブログと化しています…… 単行本(もしくは文庫本)として正史になった、ガラスの仮面のストーリーを簡単にまとめていきます。あらすじの後にメモとして、そのストーリーで抑えておきたい場面や名台詞、感想なども追記してあります。   ストーリー3の目次です。

11.挫折

  • 乙部のりえが卑怯な手でマヤを陥れたことを知った姫川亜弓は、普段は嫌っている親の七光を利用して乙部のりえと同じ舞台にたつことに成功します。舞台「カミーラの肖像」で、脇役カミーラながら主役の乙部のりえを演技で圧倒し、格の違いを思い知らせます。そして、唯一ライバルと認めたマヤの行方を案じるのでした。
  • 母親のことを考えるだけで演技に集中できなくなってしまったマヤは、舞台に立てなくなります。ショックを受けたマヤは、雨の中公園のブランコで長時間揺れていました。速水真澄によって保護され、彼の自宅へ連れて行かれます。寝ている間に口移しで薬を飲ませたり自分のパジャマを着せたり、やりたい放題です。
  • 目が覚めたマヤは、真澄が速水英介の実子ではないことを聞かされます。
  • 舞台のオーディションを受けるよう強制されたマヤは、速水家をこっそり抜け出します。保育園に住み込みで働かせてもらうことになりますが、すぐ速水真澄に見つかってしまいました。そして、最後に一度だけ舞台にたてば、大都芸能との契約を解除してやると言われます。自由の身になりたいマヤは、その提案を受け入れるのでした。
  • マヤが代役を務めることになった夜叉姫物語では、姫川亜弓が主役を演じていました。マヤが舞台で食べる予定のまんじゅうは、劇団員の嫌がらせで泥まんじゅうにすり替えられています。マヤはそれに気が付きましたが、舞台のためにそれを食べます。それを見て姫川亜弓はまた自分と同じ場所まであがってくるのを「待っている」とマヤに声をかけるのでした。
  • 速水真澄は約束通りマヤと大都芸能の契約を解除してくれました。マヤは、劇団つきかげの仲間が待っているアパートに戻ります。
  • 文庫本10巻~11巻
ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)

メモ

  • 亜弓さんが吸血鬼カミーラを演じてマヤの仇をうつエピソードは、大変人気が高いですね。ここで亜弓さんのファンになったという人も多いようです。亜弓さんは漢らしいエピソードが多い人ですが、カミーラの舞台は突出しています。
  • ガラスの仮面名物の白目(ショックを受けた状態の表現)ですが、カミーラを演じる亜弓さんが多発しています。
  • 速水真澄が口移しでマヤに薬を飲ませるシーンですが、よく見ると一度に薬瓶半分も飲ませています。こんなに飲ませて大丈夫だったんでしょうか。
  • 自分のせいでマヤが廃人のようになってしまって、なんとか立ち直らせようとする速水真澄がけなげです。

12.一人芝居

  • 劇団つきかげへの参加も月影先生から禁止され、学校の演劇部にも入部を断られてしまったマヤは、芝居がやりたい一心で一人芝居をすることにします。発表は学園祭、体育倉庫を使わせてもらえることになりました。同級生の応援もあり、マヤの一人芝居「女海賊ビアンカ」は再演のリクエストがでるほど好評を得ました。
  • 再び芝居をはじめたと紫のバラの人に伝えたいと言うマヤを、彼もそのことはわかっているだろうと速水真澄は励まします。
  • マヤへのリクエストは増え続け、とうとう次の一人芝居をやることに。演目は、平凡な女子中学生の1日を描いた「通り雨」です。日常的な動作だからこそごまかしがきかないと、マヤは青木麗の協力を得て練習に励みます。
  • そんな時、調子の悪そうな月影先生に会ったマヤは、心配のあまり速水真澄に電話をシます。そして、心臓に問題を抱えた月影先生の様子を見てほしいとお願いします。電話を切った後、なぜ大事な先生のことを冷たい人間だと思っている速水真澄に頼んだのか自問するマヤ。マヤの速水真澄に対する感情が少しずつ変化しはじめたようです。
  • マヤのところに、以前マネージャーをやってくれた大都芸能の水城さんがやってきます。速水真澄の命で、月影先生の容態をマヤに伝えに来たのでした。マヤは、速水真澄が自分との約束を守ったことを意外に思います。水城さんは、「あの方は約束されたことは守るわ」と教えます。
  • その後、速水真澄の車が雪の中で立往生しているところに出くわしたマヤは、月影先生がお世話になったお礼だといって自分の傘を差し出します。2人はしばらく1つの傘に入って歩くのでした。
  • 一方、姫川亜弓も一人芝居で「ロミオとジュリエット」のジュリエットに挑戦しました。大成功を収め、アカデミー芸術祭芸術大賞に推薦されます。
  • 文庫本11巻~12巻

メモ

  • このあたりから、意外性を狙って突飛な表現が多くなっていきます。亜弓さんのジュリエットのパントマイム練習シーンは、おもしろい画像としてネット上の関係ないところで引用されていますね。「女海賊ビアンカ」でマヤが「ギイィ ギイィ」と言いながら跳び箱を揺らすところも、私は読むたびにこっけいに見えてしかたありません。
  • ときどき出てくる演劇部の部長が常に白目剥いてるのが気になります。
  • ジュリエットの一人芝居が成功した後の亜弓さんの一言「わたくしが挑戦したのはきのうまでの自分自身です。勝つことができてうれしく思っています」かっこいいですね……!
  • 水城さんの「あの方は約束されたことは守るわ」という台詞ですが、これは後の舞台「忘れられた荒野」で紫のバラの人の正体がバレるときの伏線になっています。ガラスの仮面にしては珍しく、ちゃんと回収された伏線です。とはいえ、この時点ではただ速水真澄の誠実さを表したエピソードだっただけの可能性もありますが。
  • 雪の中二人で一つの傘をさして歩くシーンで、速水真澄のモノローグ「いつも赤信号だな あの子とおれの間の道路は…」が出ます。速水真澄は赤信号の例えがよほど気に入ったのか、この後もしばしば登場し、最終的には水城さんまでこの話題を持ち出すまでになります。

13.紫のバラの人へのてがかり

  • 学園内の一人芝居で評判だったマヤは、文化部研究会での演劇部の劇に出演させてもらえることになりました。演目は「わが作品No.797 愛しのオランピア」で、マヤはお手伝いロボットルル役です。
  • 「石の微笑」での人形役の経験を活かし、マヤはルル役で大成功を収めました。
  • 上演後、舞台裏に久しぶりの紫のバラが届きます。マヤはその送り主を追いかけます。とうとう紫のバラの人に会える……!
  • 送り主は聖唐人(ひじりからと)という若い男性でした。彼は、自分は頼まれただけで、紫のバラの本当の送り主は彼の仕えているある方だと言います。
  • マヤは、どうしてもその人の名前だけでも教えてほしいと食い下がります。自分やその方について余計な詮索をしなければ、自分がその方との連絡役になってもよいと聖唐人は言い、連絡先を教えてくれました。
  • 聖唐人は主人である速水真澄に、マヤに会ったことを報告します。会話を通して、聖唐人の生い立ちが明かされます。彼は親の代から大都芸能に影の部下として仕え、忠誠を誓っているのでした。
  • 文庫本12巻
ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)

メモ

  • 聖唐人が登場します。彼は登場こそ中盤からですが、ガラスの仮面のメインキャストの一人と言って差し支えないでしょう。水城秘書が表で速水真澄を支えているのに対し、聖は裏を支える部下です。
  • 作者美内すずえは読者の意表をつく展開が大好きですが、聖唐人はその中でも特筆すべき存在です。速水真澄によく似た後ろ姿が出たところで次回に続き、紫のバラの人の正体がバレる!!と読者にハラハラさせたところで、これまで伏線もなかった聖唐人がいきなり出てきます。その生い立ちもすごく、戸籍がないとか一家心中とか、1ページの中にてんこ盛りです。なぜ戸籍がないのに学校に行ったり病院に入れたりしたのでしょうか……?ミステリアスすぎです。
  • なかったことにされてしまいましたが、花とゆめに連載されていたバージョンでは大活躍でした。速水真澄に告白めいたことをするエピソードがあったかと思えば、マヤをホテルに誘うよう助言したりして、なんていうか本当にフリーダムな活躍っぷりでした(年表の「正史になれなかった雑誌連載」のあたりです)。
  • とにかくこれで、これまでマヤからは一切コンタクトがとれなかった紫のバラの人への連絡が確保できたわけです。

14.ジュリエット

  • 雪の日に傘を貸してくれたお礼にと、速水真澄はマヤにチケットをプレゼントします。それはマヤが気になっていた、姫川亜弓によるジュリエットの一人舞台でした。
  • 姫川亜弓の表現力に圧倒されたマヤは、速水真澄の袖にすがりついて泣いてしまいます。姫川亜弓に追いつくことができるのか不安に駆られ、マヤは月影先生を訪ねます。
  • 月影先生は稽古のため、マヤに今日観劇したジュリエットの一人舞台を再現するよう言います。月影先生と速水真澄の前でジュリエットを演じるマヤですが、鍛えられていないマヤの力では優雅なジュリエットを再現することはできませんでした。その姿を姫川亜弓に見られてしまい、マヤは恥ずかしさのあまり泣き崩れます。
  • 一方姫川亜弓は、マヤの演じたジュリエットが自分の演技とは少し違っていたことを気にしています。自分はマヤに対して、技術では勝っているけれど、役になりきるということ自体では負けているのではないかと不安になるのでした。
  • 姫川亜弓はジュリエットの演技で、アカデミー芸術祭芸術大賞を受賞しました。その席上で、月影先生は姫川亜弓を紅天女の後継者にすると発表します。ただし、2年以内にマヤが芸術大賞か最優秀演技賞をとれた場合は、再度マヤと姫川亜弓で競うことができるという発表でした。
  • マヤは高校を卒業しました。感謝をこめて、マヤは紫のバラの人に卒業証書と記念写真を送りました。
  • 単行本12巻

メモ

  • 亜弓さんのパントマイム、特に空気椅子がすごいですね。力学的にありえない姿勢です。ウェブに画像が出まわってますね。
  • 月影先生から紅天女発表があったときの亜弓さんの台詞「2年よ!2年のあいだ貴方をまっているわ もし途中でくじけたりしたらわたし… あなたを許さなくてよ…!」かっこいいですね。もう亜弓さんが主人公になってしまえばいいのではと思ってしまいます。……と思っていたら、この次の回くらいから亜弓さんがどんどん詳しく扱われはじめてまるでマヤとダブルキャストで主役をはっているようになっていきます。
  • 他人の卒業証書ってもらっても困りませんか?

15.姫川亜弓、その生い立ち

  • 急に姫川亜弓の生い立ちにページが割かれます。
  • 高名な映画監督と女優の両親をもつ姫川亜弓が、幼少期から天性の才能だけでなく血のにじむような努力を重ねて演技力を磨いてきたことが語られます。
  • 文庫本12巻

メモ

  • 姫川亜弓の人気がではじめたからか、幼少期から亜弓さんの歴史が語られます。この後も急に月影先生の生い立ちやら速水真澄の生い立ちやらが始まる章があるのですが、こういう脇道にページを割いてるのでいつまでたってもストーリーが進まないのではないかと思います。読者だって人気脇役のサブエピソードが読みたいのはヤマヤマです。でも、そのために本編が遅れて完結前に自分の寿命がというのはゴメンです(ガラスの仮面読者の方には既にそういう方がちらほらおられるようです)。ここはスッパリ割りきって、本編に集中して欲しいものです。
  • 亜弓さんより可愛くて選ばれるべき子役がいたのに、両親の七光のせいで自分が選ばれてしまって逆に亜弓さんがショックを受けるエピソードがあります。そこから、七光ではなく実力で認めてもらおうと頑張り始める亜弓さんはやっぱりかっこいいです。

16.真夏の夜の夢

  • 劇団つきかげ+一角獣は、野外ステージで「真夏の夜の夢」を上演することになりました。野外ステージを満員にできたら、憧れの大劇場アテネ座で芝居させてもらえるのです。この約束は劇団とアテネ座支配人との間でかわされ、大都芸能社長の速水真澄が立会人となってくれました。速水真澄は、ステージをチャリティ公演にするようアドバイスしてくれました。自分たちに協力的な速水真澄をマヤは不思議に思います。また、マヤたちに知られないように、劇団に新聞の取材がいくよう手配し、宣伝に協力してくれるのでした。
  • 野外ステージで速水真澄と会ったマヤは、強引に公園のボートに乗せられてしまいます。ボートの上で、速水真澄はマヤに紅天女を諦めるよう言います。絶対に諦めないときっぱり断るマヤに、速水真澄はマヤの強い覚悟をみて安堵します。
  • 会話の中で、紫のバラの人がどんな人でもきっと好きになる、とマヤは言い切ります。速水真澄は思わず、自分が紫のバラの人であることを告白しそうになりますが、結局口をつぐんでしまいます。
  • どうしても舞台にあがりたいマヤは、この劇でいたずら者の妖精パックをやらせてもらえることに。パックの軽やかな動きを自分のものにするため、マヤは月影先生の指導のもと稽古に励みます。劇団のみんなも協力してくれました。マヤは、パックの鋭い反射神経を会得します。
  • 久しぶりに桜小路優と里美茂が登場します。桜小路優は里美が気になっており、パーティーの席で、初対面の里美に話しかけます。そして、マヤと別れた経緯を聞き出すと、自分はいつか里美茂以上の役者になると宣言し立ち去りました。
  • いよいよ野外ステージ本番の日、聖唐人が紫のバラの花束を持って応援に来てくれました。紫のバラの人も、今日の舞台を見に来ていると言います。張り切るマヤは、紫のバラを一輪手に取ると、舞台最初の挨拶でそれを観客の中に投げ込みます。それは、マヤなりの恩人へのお礼のつもりでした。バラは速水真澄の目に留まり、彼にメッセージが伝わったのでした。
  • 舞台は大成功に終わりました。速水真澄も、チャリティにと札束を弾んでくれました。劇団は、大劇場アテネ座から正式な出演依頼を受け取ります。
  • 文庫本13巻
ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)

メモ

  • 桜小路くん久々の登場で、麻生舞が一緒に出てきましたね。既に顔だけは出演がありましたが、台詞つきは今回がはじめてではないでしょうか。彼女は今後も桜小路くんにべったり張り付いていて、終盤まで活躍してくれます。うっとおしいのでアンチも多いキャラです。
  • 無事野外ステージを満員にできた劇団つきかげ+一角獣は、アテネ座から出演のオファーをもらっています。この後、出演のための資金捻出に困ることになるのですが、本来出演を依頼されたら依頼した側がお金を払うのではないでしょうか?言葉の使い方の問題だと思いますが、アテネ座は本来出演を「許可」するべきであって、「依頼」という言葉を使ったので違和感が残るのですよね……

17.二人の王女

  • アテネ座で公演できることになった劇団つきかげ+一角獣ですが、舞台のための資金繰りに行き詰まります。そこへ大都芸能から、制作を任せてほしいという申し込みがきました。受け入れれば、有名な脚本家の斡旋もあり、宣伝費にも困ることはありません。
  • しかし、大都芸能の援助対象からは北島マヤだけが外されていました。いい人かもしれないと思い始めていた速水真澄に再び手ひどい仕打ちを受けたことに、マヤはショックを受けます。そして、今にきっと速水真澄を見返してやると誓います。速水真澄と小野寺の会話から、月影先生と姫川亜弓が日帝劇場で共演すると聞いたマヤは、劇場に向かいます。
  • 一方、マヤが自分を信頼し始めていたと知った速水真澄は落ち込んでいるようです。マヤだけが大都芸能の援助から外されたのは、わざと逆境において発奮させようという彼の計略でした。そして思惑通り、マヤは速水真澄への反発心をバネにして再び紅天女を目指そうと、覚悟を新たにします。また速水真澄は、役を得られるチャンスがある日帝劇場にマヤを向かわせるよう仕向けます。
  • 日帝劇場では、「二人の王女」の上演が決まっていました。しかし、王女役の姫川亜弓の相手役であるもう一人の王女が降板してしまったため、急遽代わりの人材をオーディションで決めることになっていました。マヤは制作主任に頼み込んで、オーディションに参加させてもらえることになりました。
  • オーディションには7人の有名人が参加していました。第一次審査で、「」という課題を演じることになります。マヤは与えられた短い台詞から、誰に、どのように、どんな料理に、毒を盛るかを具体的に考え、パントマイムを使ってリアリティある小劇にしてしまいました。その後のダンス審査も終え、一次審査を突破したマヤに、週間セブンジャーナルの松本という男性が取材を申し込んできます。彼は、正体を偽ってマヤを応援に来た聖唐人でした。マヤは、紫のバラの人への感謝の気持ちをレコーダーに吹き込みます。
  • 第二次審査の舞台をレストランです。そこで、特別変わったところ無く動く支配人の呼吸に合わせて自分で考えた演技をするというのが課題です。マヤはレストランで犯罪者から追われる少年を緊迫感ある芝居で演じました。マヤの頭のなかにはいくつものアイデアが浮かび、結局一人で7通りも演技しました。その実力を買われ、二次審査にして早くもマヤが姫川亜弓の相手役に決定しました。
  • 「二人の王女」は北欧の小国を舞台にした、国主の二人の娘の物語です。アルディスはみんなから愛されて育った無邪気な少女、オリゲルドは王女でありながら牢獄で育ち、復讐に燃える暗い少女です。その生い立ちから、当然姫川亜弓がアルディス、北島マヤがオリゲルドを演じると予想されていました。しかし月影先生の提案で、二人は反対の役を演じることに。
  • 速水真澄はマヤに、自分を初日舞台に招待させます。自分を見返すようないい演技をしろと闘争心をあおって、マヤがこの舞台を通して演劇界に復帰できるよう助けるのが目的でした。たとえ振り向いてもらえなくてもマヤのために嫌われ役を演じてしまう自分を、「バカなものだな…」と自嘲します。
  • マヤも姫川亜弓も、与えられた役がまったく掴めません。姫川亜弓からの提案で、二人は生活を取り替えてみることにします。マヤは姫川邸でお嬢様生活を送り、姫川亜弓は劇団つきかげが使っている地下劇場で暮らすことになりました。
  • 姫川邸で生活するマヤを速水真澄が陣中見舞いに訪れます。そこで、彼がピアノを弾けることが語られます。もっとも今は「トロイメライ」しか弾けないようですが。
  • アルディスになりきれないマヤのもとに、紫のバラの人からドレスやバッグのプレゼントが届き、食事にも招待されました。とうとう紫のバラの人に会える、とマ ヤは期待に胸を膨らませて招待されたレストランに赴きます。そこには速水真澄がいました。しかし彼は、偶然そこに来ただけだと言います。同じく、紫のバラ の人に招待された北白川藤子という年配の女性も加わり、3人でテーブルを囲むことになりました。北白川さんは、以前オペラで「二人の王女」のアルディス役 を演じたそうです。マヤは北白川さんから、「感覚の再現」自分が王女だと信じこむことが大事だと教わります。
  • マヤと姫川亜弓がまだ役を掴めていないと思った月影先生は、二人をある場所へ連れて行きます。そこは冷凍倉庫でした。「二人の王女」を演じるには、北欧の凍 える空気を体感することが必要だというのです。倉庫の中で、冷えきった冬の心を姫川亜弓は掴みました。そして倉庫から出て温かい外気に触れた時、マヤも春 の心を掴みます。 北白川さんとの対話を通してアルディスを理解し始めたマヤ。姫川亜弓も不良少女に化けて夜の街を徘徊したり、ビール瓶を割って不良とケンカしたりしてオリゲルドに近づいていきました。
  • 二人の演技で舞台は成功を収めます。姫川亜弓の孤独な演技が特に評価されました。月影先生は、アルディスの光があったからこそ影が濃くできたと言います。
  • 舞台の成功を祝って、速水真澄はマヤに花束を送りました。それはマヤの宣伝に一役かいます。
  • 速水真澄には、見合い話が持ち上がっていました。断ろうとしますが、義父から命令だと言われてしまいます。
  • 文庫本13巻~15巻
ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)

メモ

  • マヤに「ほんとはいい人かもしれないって思っていたのに」と告げられた速水真澄。「赤だとばかり思っていた信号がいつの間にか黄色になっていたが、気づかないうちにまた赤に戻っていた」と、大好きな信号のたとえを持ちだして残念な気持ちを表現します。
  • オーディションでマヤが演じた「毒」の台詞は、ガラスの仮面を読んでいた女の子の多くが台所で真似したそうです。「毒…わたしがこの毒を手にいれたことを知る者は誰もいない…」「私の切り札よ…!」
  • オーディション参加者の中では、雪村みちるのキャラがたっています。ダンス審査で見せた「イェーイ!」や二次審査の失恋レストランなどよく見るとじわじわきます。他のキャラや課題も時代を感じさせます。
  • 速水真澄は愛情がひねくれすぎてよくわからなくなってきました。とりあえず、自分を憎ませることでマヤの演技力を向上させようという計画はそろそろやめたほうがいいんじゃないかと思います。未刊行部分でもその作戦で失敗してましたし……(未刊行部分については、ガラスの仮面 年表の「正史になれなかった雑誌連載」参照)。
  • 速水真澄の名台詞の一つ「(ファンとは)バカなものだな…」が出ます。とうとう彼も、マヤのために滑稽なほど頑張ってしまう自分を認めざるをえないようです。ところでいつもタイミングよく物陰から「真澄さま…!」と言いながら覗いている水城さんが若干怖いです。
  • 本筋には関係ありませんが、速水真澄のところに私立探偵の神恭一郎という男から電話がかかってきます(文庫本14巻)。大学時代の親友という設定ですが、彼はスケバン刑事に出てくる神恭一郎と同一人物です。作者同士が友人である縁で、同じ号の「花とゆめ」で、ガラスの仮面とスケバン刑事それぞれでお互いに電話をする様子が描かれています。二人の台詞も若干違いますが、ほとんど合わせてあります。作者のちょっとしたお遊び要素ですね。神恭一郎はスケバン刑事の後半で死んでしまいます。唯一の親友を亡くしてしまった速水真澄、ちょっとかわいそうですね。
  • 「二人の王女」の舞台は文庫本15巻後半~16巻全てに渡り、非常に長いです。この話自体つまらないわけではないのですが、劇中劇として詳細に記述すると本編が間延びしてしまってあまりよくないのではないかと思います。
  • とうとう鷹宮紫織(速水さんの見合い相手)が出てきますね。彼女は今後、速水真澄の足枷となるキーパーソンです。ドラマ版では最後にとんだヤンデレっぷりを発揮してくれました。

この直後のストーリーは、ガラスの仮面 ストーリー4 この直前のストーリーは、ストーリー2 「ガラスの仮面」の簡単な紹介はガラスの仮面 迷走の歴史1 「ガラスの仮面」の40年近くに及ぶ歴史についてはガラスの仮面 迷走の歴史2 でレビューしました。 ※当ブログの文章の転載はご遠慮ください

ガラスの仮面 ストーリー3” への4件のコメント

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  2. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー4 / what cradled me

  3. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー6 / what cradled me

  4. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー9 / what cradled me

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