ガラスの仮面 ストーリー4

単行本(もしくは文庫本)として正史になった、ガラスの仮面のストーリーを簡単にまとめていきます。あらすじの後にメモとして、そのストーリーで抑えておきたい場面や名台詞、感想なども追記してあります。   ストーリー4の目次です。

18.速水真澄の見合い

  • 義父から見合いを迫られた速水真澄は、悩んだ末マヤを舞台に誘います。舞台の後は送迎の車を返し、歩いてプラネタリウムを見に行きます。幼少期つらいことがあったときよくプラネタリウムを見に来ていたという速水真澄の過去が語られます。そして縁日を楽しんだ後、速水真澄はとうとう紫のバラの人の正体をマヤに明かそうとします。
  • そこに緊急電話がかかってきました。月影先生が行方不明になったというのです。「二人の王女」に出演した後体調が思わしくなかった月影先生は、みんなに迷惑をかけまいと源蔵と二人で療養の旅にでたのでした。
  • 月影先生のことは大都芸能が手厚く面倒をみていると思っていたマヤは、ショックのあまり速水真澄に「もし先生があたしの母さんみたいなことになったら あたし一生あなたを許さないから!」と言ってしまいます。
  • マヤが決して自分を許さないだろうと改めて思い出した速水真澄は、見合い話を受けることに決めました。
  • 文庫本17巻
ガラスの仮面 (第17巻) (白泉社文庫)

メモ

  • 舞台を鑑賞しながら手を握ったり、一緒にプラネタリウム見たり、縁日をそぞろ歩いたり、もうこれ完全に付き合ってますよね……?マヤだってほんとに嫌いならこんなこと絶対しないんだから、自信持って告白してしまえばいいのに見てて本当にじれったいです。少女漫画ってこのじれったさがある意味よいと思うのですが、何十年と続くとさすがにウンザリします。
  • ストーリー前半でのやり過ぎた伏線がむやみに働いています。この後も長い間、速水真澄はマヤの母を殺したという罪悪感で一歩も前に進めないのですが、そのせいで話がグダグダになってしまったのは否めません。ていうかマヤの母親が勝手に病院を抜けだして放浪した挙句死んだだけですよね。なにも「母親を殺した」と言われるほどのことはしてないんじゃないかと思うのですが。病院への入院費や治療費も大都芸能から出ていたわけですし。
 

19.狼少女ジェーン

  • 2年以内に芸術大賞を獲らないと紅天女への道が断たれるマヤは、次に出演する舞台に迷っています。
  • 演劇界の鬼才と言われる黒沼龍三から、彼の監督する舞台「忘れられた荒野」への出演依頼がやってきます。黒沼監督の舞台は厳しいことで有名で、しかも普通の人間ではなく狼少女の役です。マヤは、この舞台こそ自分が今選ばなければいけないと信じて出演することにしました。妖精パックで培った身軽さとアルディスで学んだ演技力で、周りを圧倒する演技をみせます。マヤは、普段から四つん這いで部屋を歩き、感情をうなり声で伝える生活を送ってジェーンの気持ちを理解しようとします。
  • ジェーンを教育する青年学者スチュワートとして桜小路優が決まりました。変わらず優しい桜小路に安心するマヤですが、彼のガールフレンド麻生舞はマヤをよく思っていないようです。
  • 速水真澄は見合い相手と付き合い始めました。それを知ったマヤは速水に電話をかけますが、うまく言葉がでてきません。
  • 演技の練習を通して、マヤは再び桜小路優との距離を縮めていきます。そんなマヤに、紫のバラの花束と豪華な化粧ケースが届けられました。いつも応援してくれているお礼にと、マヤはこれまでの舞台写真を聖唐人に託します。そのアルバムに挟んだはずの手紙が落ちていることに気づいたマヤは彼を追いかけます。聖唐人は、エレベーターの中で速水真澄にアルバムを渡しました。聖唐人と入れ替わりに降りてきたエレベーターに速水が乗っていたことに、マヤは驚きます。速水真澄は、月影先生の行き先は紅天女の故郷ではないかと予想しているようです。マヤは、お見合いの話について速水が真澄に聞きました。結婚するだろうと言われて不自然な様子をみせるマヤに、速水はマヤが嫉妬しているのではないかと思い当たりますが……
  • 黒沼監督は、舞台を主催する大沢演劇事務所と折り合いが悪くなりました。稽古場は粗悪な場所に移され、キャストも引きぬかれていきます。大沢演劇事務所は、「忘れられた荒野」の代わりに別の舞台「イサドラ!」をアカデミー芸術祭に参加させるつもりのようです。
  • 月影先生の居場所がわかったという噂を聞いたマヤは、速水真澄に会いに行きます。そこで初めて、速水の見合い相手である鷹宮紫織と対面します。月影先生はやはり、紅天女の舞台のモデルとなった土地にいました。ただし、紅天女の後継者決定がある来年の春までは居場所を知らせないでほしいという意向のようです。速水真澄は、自分のマヤへの思いを再確認しますが、すでに始まっている紫織との付き合いは後戻りできません。紫織の祖父は財閥鷹宮グループのトップで、鷹宮天皇と呼ばれています。彼とのつながりを持つことは、大都芸能にとって大きなプラスになるのです。
  • 大沢事務所の冷遇のせいで、「忘れられた荒野」からはマヤと桜小路を除いたほとんどの人がやめていきました。桜小路も「イサドラ!」に引きぬかれそうになりましたが、きっぱり断ってマヤとの舞台に専念します。黒沼監督は、素人8人を含む新しいキャストをオーディションで集めました。しかし、大沢演劇事務所からは「忘れられた荒野」ではなく「イサドラ!」が芸術祭参加することになってしまいました。紅天女への道が断たれたと思われたその時、芸術祭参加作品でなくても、「演劇協会賞」なら受賞の対象になりうると速水真澄が教えてくれました。マヤは「1%でも可能性があるなら」と、演劇協会賞に紅天女への道をかけます。
  • 大都芸能が主催する「イサドラ!」の初日舞台にマヤ達は招待されました。当然お返しに、「忘れられた荒野」の初日に速水たちを招待します。
  • 上演ができないのではと思うほどボロボロだった劇場は、紫のバラの人が援助してくれたおかげで綺麗に生まれ変わりました。どうしても会ってお礼が言いたいというマヤの声を、聖唐人は速水に伝えます。速水がマヤに正体を明かさないのは、紫のバラの人としての正体がばれて、もうマヤを援助するという関わりすらできなくなってしまうのを恐れているためではないかと聖は推測します。速水はそれを認め、マヤに拒絶されることを恐れている自分に戸惑います。しかし、芸術祭参加作品ではない「忘れられた荒野」に演劇関係者の注目を集めるため、さらに嫌われ役を演じることを決めているようです。
  • 狼少女の野性が表現できず苦しむマヤは、脚の不自由なおじさんに出会います。彼は昔、月影千草の大ファンだったそうです。その正体は実は速水真澄の義父、大都芸能の速水会長なのですが、マヤは気づきません。
  • マヤは一人で都会を離れ、山の中で3日過ごして野性を自分のものにします。
  • 「イサドラ!」の初日パーティーで、速水真澄に仕掛けれたマヤは「イサドラ!」の舞台を公演した本人よりもうまく演じました。速水は更に、狼少女としての演技を要求します。床の上に投げたチキンを、狼少女として拾ってこいというのです。公衆の面前で自分を馬鹿にしようとしているのだと思ったマヤは受けて立ちます。マヤの狼そのものの身のこなしで、周囲の演劇関係者は「忘れられた荒野」に興味をもちはじめます。速水真澄の思惑通りです。しかし傷ついたマヤは、速水に「大っきらい!」「あなたなんて死んじゃえ!」と言い放ちます。
  • 鷹宮紫織は騒動の後で、速水がマヤに噛み付かれた傷跡にくちづけているのを見てしまいました。彼女は、速水にとってマヤが特別な存在であると察します。不安に思い、速水真澄の別荘に行った紫織は、本棚に北島マヤの舞台アルバムがあるのを見つけます。そして、速水が自分に本当に心を許しているわけではないと感じ取るのでした。
  • 舞台を前に、花屋に化けた聖唐人が紫のバラを届けにマヤのところにやってきました。紫のバラの人が明日の初日にくることを教えてくれ、「約束は守られる方です」と言います。しかし初日は台風が直撃し、悪天候になってしまいました。姫川亜弓や麻生舞も、交通事情でくることができません。唯一速水真澄だけが、車を降りて歩いて劇場にたどり着きます。上演後、雨で濡れた速水真澄の髪をマヤはスチュワートの青いスカーフで拭きます。速水が帰った後、そのスカーフは黒沼監督のタバコで焦げてしまい、次回の公演からは赤いスカーフが使われることになりました。
  • 台風の去った公演2日目、劇場には姫川亜弓や演劇協会会長、芸術祭の審査員などたくさんの人が集まっています。療養中の月影先生も現れました。舞台は大成功で、「忘れられた荒野」がアカデミー芸術祭に参加することが正式に認められました。これも、「イサドラ!」の初日に演劇関係者がいる中でマヤと速水が喧嘩したおかげだと黒沼は言います。マヤは速水真澄が、自分に恥をかかそうとしたのではなく、「忘れられた荒野」の芸術祭参加のために喧嘩をふっかけてきたのではと思い当たります。
  • 5日毎に芝居が変わる黒沼の演出が話題になり、「忘れられた荒野」はロングランになりました。
  • 東京に出てきていた月影先生は、密かに紅天女上演にむけて動いていました。しかし、察知した速水真澄によって妨害されてしまいます。彼はどうしても自分自身の手で、紅天女を上演したいと考えているのでした。そんな中、月影先生は心臓の発作で倒れ病院に運び込まれます。意識のない月影先生に呼びかける中で、姫川亜弓は自分がマヤに対して敗北感を持っていることを告白するのでした。回復した月影先生は、自分の居所を演劇協会会長にだけ告げてまた行方をくらましてしまいました。
  • マヤは芸術祭で、最優秀演技賞を獲得します。再び紅天女を姫川亜弓と競う資格を手に入れたのです。紫のバラの人からマヤに、祝福の花束が届けられました。そのメッセージには、「スチュワートの青いスカーフを握りしめながら人間性に目覚めていく場面は感動的でした」と書いてありました。青いスカーフを使ったのは初日だけ、そして初日に来ていたのは速水真澄ただ一人ですとうとうマヤは、紫のバラの人が速水真澄であることに気づくのでした
  • 文庫本17巻~19巻
ガラスの仮面 (第18巻) (白泉社文庫)

メモ

  • 桜小路くん、これまでもチラチラ出ていましたがいよいよ本格的に再登場しました。以前より少し眉毛が太くなったような…?もう美少年という感じではありません。
  • 紫のバラの人からの贈り物、化粧ケースに入った名前はよく見ると「KITAGIMA」になっています。これじゃキタギマですよね。新しい版では直っているのでしょうか。
  • 速水真澄と黒沼の初対面シーンがあります。お互いまったく違う性格ながら、初対面から気があっているようです。
  • 見合い相手との付き合いを続ける速水真澄に、水城さんは「真澄さま 信号はいつまでも赤ではありませんわよ」と忠告しています。速水真澄は水城さんにも信号の話をしていたのでしょうか。
  • このあたりまでは、以前演じた役で学んだことが次の役に活かせていました。紅天女編に入ってからは、天女の身軽さが演じきれていないとか品格がないとかでいったいパックやアルディスを演じた経験はどこにいってしまったのかと思ってしまう始末です。作者自身が忘れてしまっているのでしょうか。
  • 長らく顔がぼやけていた見合い相手、鷹宮紫織の素顔がついに明かされました。
  • 聖唐人と速水真澄のやりとりは名言が詰まっています。「人を愛すれば誰でも不器用になります」「あなたの中の海は広すぎてぼくにはみえません」…など、聖さんも詩人ですね。聖さんも、人を愛して不器用になった経験があるとのことですが、この伏線は現在の進行だと回収されずに終わりそうですね。同じく、青木麗の家族事情なども意味ありげな伏線がごく初期に出ていましたが回収されていません。
  • マヤの狼少女と速水真澄の対決シーンは、ガラスの仮面屈指の名場面ですね。「忘れられた荒野」編自体はかなり間延びしていますが、後半上演が近くなってからよい場面が増えます。
  • 台風の初日、亜弓さんが大雨の中劇場に行こうとしたり、麻生舞のケーキが落ちてびちょびちょになったりとカオスな状況です。前日の聖さんの台詞「約束は守られる方です」は、以前水城さんも速水真澄を評してそう言っていました。速水真澄をよく知る人物からの誠実さが語られていると同時に、紫のバラの人と速水真澄が同一人物であることをマヤに示唆しています。もっともマヤはこの時点では気づきません。
  • 芸術祭後、紫のバラの人から舞台の感想に書いてあるスカーフの色をヒントに、マヤはその正体に気づきます。この場面は何度読んでもどきどきしてしまいます。これまでずっと進展しないどころか、見合い話で後退すらしていた二人の仲が変わるのでしょうか。

この直後のストーリーは、ストーリー5 この直前のストーリーは、ストーリー3 「ガラスの仮面」の簡単な紹介はガラスの仮面 迷走の歴史1 「ガラスの仮面」の40年近くに及ぶ歴史についてはガラスの仮面 迷走の歴史2 でレビューしました。 ※当ブログの文章の転載はご遠慮ください

ガラスの仮面 ストーリー4” への2件のコメント

  1. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー3 / what cradled me

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