ガラスの仮面 ストーリー6

単行本(もしくは文庫本)として正史になった、ガラスの仮面のストーリーを簡単にまとめていきます。あらすじの後にメモとして、そのストーリーで抑えておきたい場面や名台詞、感想なども追記してあります。

26.桜小路くんと遊園地デート

  • 月影先生に一歩踏み出すよう励まされたマヤは、真澄に会いに、クイーンズホテルに向かいました。そこでは、速水真澄と鷹宮紫織の婚約披露パーティーが開催されていました。真澄と紫織の仲睦まじい様子を見たマヤは、ショックで茫然自失状態になってしまいます。
  • 試演の順番は、くじ引きによって黒沼グループが先手、小野寺グループが後手と決まりました。場所はシアターX、再開発予定の汐門水駅跡地です。
  • 演技に全く身が入らなくなってしまったマヤを桜小路優はデートに誘います。富士急ハイランドで遊んで河口湖で巨峰ソフトクリームを食べ、イルカのベンダントをお揃いで買います。マヤは桜小路の彼女である舞に気を使って、そのペンダントを桜小路に返そうとします。しかし桜小路は、おそろいにしないために自分が外すから、マヤにはそのまま持っていてほしいと言いました。
  • 二人は偶然にも、桜小路優の従姉妹、葉子さんに会います。彼女に誘われてアトリエにおじゃますることになりました。葉子さんは携帯で、二人のツーショット写真を撮ってくれます。
  • マヤは黒沼先生に命じられ、紅天女として水の上を歩くよう言われます。ピシャピシャと聞き苦しい音をたててしまうマヤに、表現力を磨くよう黒沼先生は言います。
  • 速水真澄は、マヤと桜小路のデートについて聖唐人から報告を受けました。しかし、スキャンダルになるほどの問題ではないので放っておくよう指示します。
  • 文庫本23巻~24巻

メモ

  • 試演での先手後手が決まりました。ガラスの仮面には、後手の法則があります。これは2人が、先に演技を見せた側は後に演技を見せる側の引き立て役になってしまうという法則です。マヤと姫川亜弓の演技対決は、常に姫川亜弓が先に演技を見せてマヤに逆転させてきました。今回はじめて、マヤ側の黒沼グループが先手をとることになりました。これはマヤの敗北を意味するのでしょうか?
  • このパートから、10年近くの長期休載を挟んで再び描かれ始めた部分に入ります年表参照)。桜小路くん、かなり劣化してしまいました。以前は決めの場面は絵で魅せてくれたガラスの仮面ですが、台詞や独白での説明がくどくなってきました。一方で絵は白目や頬の斜線など形骸化した表現が多くなっています。
  • 桜小路くんとのデート、もう読むのが辛いセンスです。富士急ハイランドも巨峰ソフトクリームも我慢できますが、あの観光地にありがちなイルカのペンダントださすぎです。葉子さんの台詞「そう…真剣(マジ)なんだ…」も、ギャグならともかく平成の世でシリアスに使っていい言い回しではありません。昔チャンピオンでそういう漫画ありましたね。

27.携帯写真

  • 桜小路くんはグラビアインタビュー用の写真撮影の帰りに携帯電話を落としてしまいます。開いたままの携帯電話を拾ったのは、速水真澄でした。
  • 速水真澄は写真を見て、マヤがつけていたイルカのペンダントが桜小路のものとペアだったことに気づきました。桜小路は、マヤからペアでつけることはできないと言われたので、ペアで着用したのはこの写真を撮った時だけだと言います。
  • 紅天女で語られるような、生命を分けたもう一人の自分「魂の半身」は本当に存在するのだろうかと桜小路は言います。現実にはきっと一生かかっても巡り会えない相手だからこそ、舞台の上ではマヤのよい魂のかたわれを演じたいと語る桜小路。一方速水真澄は、もしそういう相手と巡り会えたら、ひとはそれまで自分がどれほど孤独だったかはじめて気づくに違いない、と言います。

メモ

  • 10年ぶりに再開したガラスの仮面に携帯電話が出た!以前はトシちゃんの話も出てきたし、いったいガラスの仮面はいつの時代の話なんだ!?ということで話題になったシーンですね。前回のデートで撮ったツーショットがうっかり速水さんに見られるという流れ、流行りの小道具を無理やり使ってみた感が出てしまっています。
  • 桜小路くんの写真撮影シーンでも、「いいね白い歯 さわやかだよ」という台詞がでます。昭和の香りが漂いますが、携帯電話も出てきているのでここは平成なんですね……
  • 稽古の後桜小路くんのバイクの後ろに乗って居眠りするマヤ、危険すぎです。ていうか走行するバイクの後ろに乗って居眠りって普通振り落とされますよね!?どうして白泉社の編集はこれ注意しなかったんでしょう。もう描いてくれるだけで御の字ってことでしょうか。
  • 速水さんが桜小路くんに言った、「もしそういう相手と巡り会えたら、ひとはそれまで自分がどれほど孤独だったかはじめて気づくに違いない」っていう台詞、好きです。速水さんの体験談ですよね。
イルカモチーフのハンドメイドネックレス

28.桜小路くんとミュージカルデート

  • マヤは桜小路から、ミュージカルと食事に誘われます。海に面したレストランで食事する二人ですが、舞から着信があり桜小路はいったん席を外します。
  • 偶然にも同じレストランに鷹宮紫織と来ていた速水真澄は、マヤに紫のバラを送ります。紫のバラの人が同じ場所に来ていると気づいたマヤは、水際まで彼を探しにでます。そこで船をつないでおくためのロープに足をひっかけ、海に落ちてしまいます。助けに出ようとした速水より一足早く、桜小路が海に飛び込んで助けます。
  • 海からあがった桜小路の胸にイルカのペンダントが光っていることに、速水は気づきます。前回会った時は、舞台の上での魂のかたわれとなれるならそれでよいと語っていた桜小路ですが、本心ではまだマヤを愛していたのでした。
  • 聖唐人は紅天女の稽古に作業員として潜入し、更衣室のロッカーを解錠して、桜小路の携帯電話からマヤ関係の写真データを盗みます。速水真澄は、そのツーショット写真に思わずコーヒーカップを落としてしまうほどショックを受けます。
  • 桜小路優は、それらツーショット写真を眺めて携帯電話の中のマヤにキスします
  • 姫川亜弓は紅天女の表現を身につけるため、トランポリンを使って稽古しています。
  • 文庫本24巻、単行本43巻に対応

メモ

  • 正直もうツッコミ疲れてきたのですが、船を運転してるひとは岸にロープで繋がれたままでどこに行こうとしてたのでしょうか。
  • このあたりは単行本でいうと42巻に対応しています。
  • 聖唐人はロッカーの鍵を勝手に開けて桜小路くんの携帯電話からデータを盗んでいます。これは明らかに違法行為です。作業員の格好で台車をコロコロしている聖さんの姿にショックを受けたファンも多かったですね。聖さんの鼻に縦の筋が入り始めたのもここからです(以前は入っていません)。亜弓さんのトランポリン、桜小路くんの携帯キス(これは特にひどかったですね)、安易にカップを割る速水さんなど10年近く待ったことを後悔するに十分な内容でした。

29.阿古夜の心

  • 精霊の女神紅姫(くれないひめ)の宿った阿古夜の演技ができず、マヤは悩んでいます。
  • 紅天女の稽古場に、桜小路優の彼女である舞が訪ねてきました。自分の残した留守電には返事もしない桜小路が家族に電話をかけているのを見て、舞は不安になります。盗み見た桜小路の携帯にマヤとのツーショットが残っていたこと、マヤがイルカのペンダントをつけていたのを見たことで舞の怒りは爆発します。舞は稽古場に乗り込み、マヤからイルカのペンダントをちぎり取ります
  • 桜小路優は舞を呼び出し、別れを切り出します。そして夜にマヤを訪ね、きみが好きだ、つきあってほしいと告げます。また、マヤの心に誰か忘れられないひとがいることも理解していて、そのひとを忘れられるまで待つとまで言います。マヤは、紅天女で頭がいっぱいなので、試演が終わるまで待って欲しいと言いました。
  • 紅天女の演技に悩むマヤは、阿古夜の台詞から「この世のすべてはみんな同じひとつのものからできた同じひとつの生命」だと考えている阿古夜の心に気づきます。そして、自然の太陽・風・木・水があるところで演技を考えたいと黒沼に申し出ます。
  • 公園にやってきたマヤと黒沼。黒沼は、公園の木と語ってみろとマヤに言います。木に寄り添って語りかけるうちに、梅の谷で紅天女を演じた時に感じたものと同じ感覚を再び感じます。黒沼は、紅天女は既にマヤの中にある、それをどう表現するかが問題だと言います。
  • 姫川亜弓の公開稽古がテレビで放映されました。その演技の中に、自然界の風・火・水・土すべてを見たマヤは自信をなくします。
  • 紫織とのデート中、花をプレゼントする流れになった速水真澄。しかし紫織が選ぼうとしたのは、珍しい紫のバラでした。速水真澄は思わず、きつい口調で「その花だけはダメだ…!」と言ってしまいます。
  • 黒沼は速水真澄を屋台に呼び出します。そして、普通に考えれば精霊など信じられないが、それを信じさせることができる本物の紅天女をマヤに演じて欲しいという話をします。
  • 黒沼の話が気になった速水は、雨の中公園で稽古しているマヤを訪ねてきます。そして歩道橋の上で、阿古夜の台詞を言って欲しいと頼みます。都会の風景に囲まれて、自分には演技ができないと困惑するマヤに、紅天女がいることを自分に信じさせてほしいと頼みます。それは速水真澄なりのマヤへのアドバイスであり、励ましでした。
  • 二人を追いかけてきた桜小路は、ずぶ濡れのマヤと速水真澄に傘を差し出します。桜小路がマヤと一つの傘で帰るつもりであることに気づいた速水真澄は、桜小路の差し出す傘を断って二人に2つの傘を残し、自分は濡れて帰って行きました。
  • 一方マヤは、速水真澄との会話から、自分が紅天女を信じていなかったことに気づきます。自分が信じていないものをどうやって人に信じさせることができるというのでしょうか。そのとき、近くの母子の会話が聞こえてきました。そこから、阿古夜が自然に対して「ありがとう」という気持ちを持っていることに気づいたマヤは、阿古夜の演技のヒントを掴みます。
  • 一方姫川亜弓は、体操演技や演舞などの練習で紅天女らしい動きを身につけていきます。
  • 食べること、服をつくること、家をつくること……自然の恵みを借りて自分が生かされていることを、マヤは意識し始めました。
  • こうして阿古夜の紅天女の部分はクリアしたマヤですが、一真への恋心が表情から伝わってこないと黒沼からダメ出しされます。
  • テレビや週刊誌で、姫川亜弓は評判が上がっているのに対し、マヤは素行や演技に関しても酷評されます。そんなマヤのもとに、紫のバラが届きました。「あなたの才能を信じています」というメッセージに、マヤは速水真澄の真心を感じます。マヤは聖唐人を通して、紫のバラの人に会いたい、公園の歩道橋の上で待っているというメッセージを伝えます。
  • 紫のバラの人を待つマヤの手には、紫のバラの花束が握られています。速水真澄は、そこに行くつもりはありません。暴漢に花束を奪われそうになったマヤは、もみ合ううちに花束を歩道橋から落としてしまいます。次々と車にひかれていくバラでしたが、マヤは桜小路の制止を振り切って一輪だけ無事に拾い出します。その様子から、マヤの恋している相手が紫のバラの人であることに、黒沼と桜小路は気づきました。また、マヤが気になって結局その場に通りがかった速水真澄も、黒沼からそのことを告げられます。
  • マヤの様子を見に、月影先生が稽古場にやってきました。
  • 文庫本24巻、単行本43巻に対応

メモ

  • 舞がマヤのペンダントをちぎり取るシーン、昼メロみたいな展開ですね。
  • 速水さんがマヤと桜小路くんのデートを見かけるシーン、とってつけたようなマンゴーソフトが時流に乗ろうとして滑った感で痛々しいです。
  • 麗が切ったキャベツでマヤが「痛い!」と感じるシーンはちょっとやりすぎではないかと思います。
  • 雨の中、歩道橋の上で話すマヤと速水さんに傘を差し出す桜小路くんの姿には笑ってしまいました。速水さんは久々にかっこいいシーンでしたね。

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