ガラスの仮面 ストーリー7

単行本(もしくは文庫本)として正史になった、ガラスの仮面のストーリーを簡単にまとめていきます。あらすじの後にメモとして、そのストーリーで抑えておきたい場面や名台詞、感想なども追記してあります。   いよいよ文庫本最新刊、25巻に追いつきました!単行本の方はまだ少し先まで刊行されているので、後程レビューしていきます。

30.亜弓失明

  • 月影先生と演劇協会会長が、稽古場に見学にやってきました。自然の中で自分たちが生かされている、という紅天女の心を掴んだマヤ。演技が終わっても阿古夜から抜けきれず、月影先生から渡された水を感謝の気持ちを込めて受け取ります。その所作に、月影先生は満足そうに予想以上によいという評価を下します。
  • 一方姫川亜弓を見学した際、月影先生から差し出された水を姫川亜弓はごく日常的な動作で受け取りました。それを見て、姫川亜弓はまだ紅天女の心を掴んでいないと月影先生は見破ります。
  • 速水真澄とも面会した月影先生は、どうしても自分の手で紅天女上演を実現したいと語る速水真澄の瞳から以前のような冷たい炎が消えていることに気づきます。一方速水真澄は、決して叶うことのないマヤへの思いに苦しむのでした。
  • 一方姫川亜弓は、人形のように紅天女のふりをしているだけで、紅天女の心を理解していないとハミルから指摘されます。雨の中で紅天女を演じ、自分には紅天女の存在を観衆に信じさせるだけの説得力がないという事実に気づくのでした。
  • そんな折、姫川亜弓は、倒れてきた機材から共演者を庇います。その時は異常を感じなかったのですが、帰宅してから視界が悪くなってきました。無理をして稽古にでた亜弓は、ロッカールームで意識を失って倒れてしまいます。直前に、母歌子に助けを求める電話をかけましたが、パーティーに出席していた歌子がその電話にでることはありませんでした。
  • 稽古の間に桜小路と話したマヤは、もし魂のかたわれに出会ったら、それまでの自分がどんなに孤独だったか気づくと思う、と桜小路に語ります。その後速水真澄にあった桜小路は、マヤが速水と同じことを言っていたと告げます。マヤが自分と同じ思いを抱いているのとは対照的に、紫織とは感性が合わないことに速水真澄は気づきます。紫織は、夜空の星よりも都会の夜景の方が美しいというのでした。紫織との将来に虚しさを覚える速水真澄でしたが、その気持ちを隠して紫織に合わせます。
  • 速水真澄のことで頭がいっぱいで、一真への恋心を想像することもできないマヤの前に、速水英介が現れます。彼はマヤをパフェを食べに誘い、そのついでのように月影先生の居場所を教えてくれました。
  • 優しいながらもよそよそしい速水真澄の態度が気になった紫織は、青木麗と水無月さやかに街で出会います。彼女たちから、マヤには紫のバラを送る後援者がいること、マヤが高校の卒業証書と舞台写真をその足長おじさんに送ったことを聞き出します。ピンときた紫織は、速水真澄の別荘にこっそり入って、本棚から舞台写真のアルバムと卒業証書を探し出します。こうして紫織の中で、速水真澄がマヤを密かに援助していることが決定的になりました。嫉妬にかられて、写真を破り捨てる紫織。
  • 月影先生に会いに、速水英介に教えられた邸宅へ赴いたマヤは、そこで速水真澄と出くわします。
  • 一方姫川亜弓は、目に包帯を巻いて入院していました。
  • 単行本44巻、文庫本25巻

メモ

  • 月影先生が帰った後、「こんなせつない気持ちははじめてだ…」と都会のビルを背景にうなだれる速水さんがこの巻一番の見所です。こんなにカッコイイ速水さんは何年ぶりでしょうか!
  • 月影先生がマヤの演技に何も言わなかったことを聞いた青木麗と水無月さやかは、「月影先生に見捨てられた」「「紅天女」絶望ーーー!」と脱力しています。さやかはともかく麗は、一人芝居や狼少女の練習でマヤが同じ家の中で珍妙な生活をしても理解を示し、その才能を信じていた友人です。その麗が、「「紅天女」絶望ーーー!」などと軽々しくいうとはとても思えません。10年が過ぎるうちに、麗のキャラ設定が忘れられてしまったのでしょうか。非常に残念です。その後、紫織に紫のバラの人の存在を話すシーンでも、親しくもない相手(しかも、劇団つきかげにとっては仇とも言える相手の婚約者)にあんなにペラペラ友人のことを話すものでしょうか。
  • 速水英介とパフェを食べにいくシーンですが、マヤが「ここのパフェデカーい!」と言っているのに違和感を覚えます。確かにマヤは上流家庭の出身ではありませんでしたが、ここまで下品な言葉遣いではなかったような…?作者のインタビュー番組などを見てしまったせいか、作者の顔と声でこの台詞が再生されてしまいます……
  • 未刊行の連載でもあった、亜弓さんの失明エピソードが正史となって再登場です。未刊行と同じ流れなら、目の不自由さと引き換えに、ハミルとの交流を通して阿古夜の恋心を体験し紅天女に近づくというストーリーになるはずですが、どうなるのでしょう。
ガラスの仮面文庫の最新刊です。2013年9月発売、25巻

31.亜弓猛特訓

  • 月影先生の前で速水真澄とマヤが対面したところからです。鷹宮紫織と結婚し将来有望な速水真澄が自分のことを気にかけてくれるはずはないと、自暴自棄になったマヤは速水に辛くあたって帰ってしまいます。一方速水真澄は、「魂のかたわれ」について月影先生に聞きに来たと言いますが、冗談だと受け取られはぐらかされてしまいました。
  • 姫川亜弓は、倒れて病院に運び込まれていました。駆けつけたばあやから絶対安静だと言われますが、包帯をとってみるとぼんやりとですが目が見えます。
  • マヤが紅天女を完全には理解していないと気づいた黒沼は、マヤと桜小路優、楠木役の戸部をファミリーレストランに連れ出します。「紅天女」では650年前の話だが、彼らが演じるのはその前にまず現代人と同じ人間である、と黒沼は説きます。周囲に溶け込み自然な演技をするマヤたち。次に彼らは、東京都庁の展望室にやってきます。はるか上から地上を見下ろすその景色は、黒沼の想像する紅天女の視点でした。マヤはここで、紅天女として演技する感覚を掴みます。続いて公園のモニュメントから、紅天女の世界観を解く黒沼。マヤが神、桜小路が仏を演じる、神と仏の恋物語が紅天女なのだと彼は言います。
  • 無理やり退院してきた姫川亜弓は、見えない目で紅天女の稽古を続けます。共演者の気配を頼りに、なんとか見えるふりをしながら演技をします。しかし、ハミルはその様子から、姫川亜弓に起きている異変に気づいたようです。
  • 桜小路優は、一真の「死ねば恋が終わるとは思わぬ」という台詞が引っかかっています。自宅の仏前で祈る祖母を見たことをきっかけにして、肉体は滅び去っても永遠に生き続ける魂に一真は恋をしているのだと気づきます。そして、出会うまで生まれ変わりの旅をして求め合う魂の半身同士のせつない恋こそが紅天女で描かれる恋だと悟ります。
  • 姫川亜弓は、医師の診断を受けました。結果は、両目の奥に血腫ができていて、いますぐ手術が必要な状態でした。紅天女の舞台を諦め、手術をうけることを強く進める医師に対して、自分の夢だった紅天女抜きの人生など考えらないという姫川亜弓。祖父の別荘に移り、密かに稽古を重ねます。
  • 姫川亜弓の母歌子は、娘の病状を知って大急ぎで娘の元を訪れます。目が見える演技で母を騙そうとした亜弓ですが、ダイレクトメールの文字が読めなかったことでとうとう歌子に失明寸前であることがばれてしまいました。
  • 失明の危険も厭わない紅天女への熱意を知った歌子は、全面的に亜弓に協力することになります。まず、歌子自身が亜弓の指導をするため、しばらく紅天女の稽古には参加しないと小野寺に連絡しました。こうしてマンツーマンで特訓することになった歌子と亜弓は、月影先生とマヤのそれを思わせる激しい特訓で「見える」演技を磨いていきます
  • 単行本45巻、文庫本25巻

メモ

  • 公園の水や丸のモニュメントから紅天女の世界を語るシーンは、宗教的すぎてさすがについていけません。同作者の「アマテラス」に比べて、ガラスの仮面はかなり宗教色を抑え気味にしているとは思うのですが、時々暴走している気配があります。
  • 後半、亜弓さんの失明危機からの演技特訓になって、久しぶりにスポ根演劇漫画の雰囲気を取り戻しました。そういえば初期の月影先生もこんな感じで体罰上等の特訓でしたね。

この直前のストーリーは、ガラスの仮面 ストーリー1 ストーリー2 ストーリー3 ストーリー4 ストーリー5 ストーリー6 「ガラスの仮面」の簡単な紹介はガラスの仮面 迷走の歴史1 「ガラスの仮面」の40年近くに及ぶ歴史についてはガラスの仮面 迷走の歴史2 でレビューしました。 ※当ブログの文章の転載はご遠慮ください

ガラスの仮面 ストーリー7” への1件のコメント

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