ガラスの仮面 迷走の歴史1-あっさり紹介-

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

データ

作品名

ガラスの仮面

著者

美内 すずえ

巻数

49巻(以下おそらく続刊)

出版社

白泉社

掲載誌

花とゆめ→別冊花とゆめ(2008年〜)

出版年

1976年

おすすめ度

★★★★★ (初期〜中期) ☆☆☆☆☆ (最近) ガラスの仮面はとんだ長寿連載です。真面目にレビューすると長くなるので、今回はこの記事だけである程度状況がつかめるようにあっさり書いていきます。  

これから読まれる方へ

「ガラスの仮面」は、少女漫画の長期連載記録を争っている演劇漫画(※)です。1970年代に始まり、ドラマ化と2度(現在連載中のパロディアニメを含めると3度?)のアニメ化と紆余曲折を経て現在も連載中です。幅広い年齢層のファンがいます。今回から、「ガラスの仮面」の歩んだ道のりについて書いてみようと思います。読んでおられる方の中には、おそらく私などよりずっと詳しい方がたくさんおられるとは思うので恐縮ですが……   (※)少女漫画長寿連載は僅差で「わんころべえ」がトップです。ガラスの仮面とほぼ同時に始まっています。その後に、「王家の紋章」「エロイカより愛をこめて」「パタリロ!」が続きます。ガラスの仮面はたびたび連載中断していますし、エロイカも冷戦前後で中断があったので連続連載期間だけ考えると順位は入れ替わりそうです。   「ガラスの仮面」の魅力は?と聞いたとき、2種類の答えが返ってきます。
  • 主人公マヤが演劇に目覚め、困難を乗り越えて成長していくのを楽しむスポ根漫画
  • 主人公マヤと、彼女を陰ながら応援する「紫のバラの人」との恋愛を見守るラブストーリー
この2つの答えは、どちらも正しいのだと思います(ちなみに私は恋愛要素に重点を置いて読んでいます)。初期はスポ根要素が強いのですが、中盤から恋愛要素が増えていきます。  

なるべくネタバレのないあらすじ

はじまり

主人公北島マヤは、横浜の中華料理店に母親と一緒に住み込みで働いています。不器用で学校の成績も悪いのですが、テレビのドラマや演劇のことになると、周囲がドン引きするくらい夢中になってのめり込んでしまう少女です。マヤは、往年の名女優月影千草(つきかげちぐさ)に演技の才能を見いだされます。女優になると決めたマヤは母親の反対を押し切り、家出して彼女の演劇研究所「劇団つきかげ」に入所して演劇の稽古に励みます。やがて、陰ながらマヤを援助し、上演のたびに紫のバラの花束を贈って励ましてくれるファンも現れました。マヤは彼を、「紫のバラの人」と呼び、いつか会ってお礼が言いたいと願っています。

恋愛要素

月影千草は、幻の名作と呼ばれる「紅天女」という演劇の上演権を持っています。彼女の許可がなければ、誰も紅天女を上演することができないのです。劇団つきかげは、実は紅天女を演じられる女優を探すために月影千草が開いた研究所だったのです。芸能会社、大都芸能の社長令息(後に親のあとを次いで社長に昇進)である速水真澄は、上演権を狙ってたびたび劇団つきかげに嫌がらせをし、とうとう解散に追い込んでしまいます。速水真澄を憎むマヤですが、彼は相手にもしてくれません。ところが、実は彼こそが「紫のバラの人」だったのです。ひたむきに演劇に向き合うマヤの姿に心をうたれた速水真澄は、大都芸能の損得に反して彼女を密かに応援しているのでした。やがてマヤも、速水真澄に惹かれていきます。しかし、速水真澄はマヤに対して負い目があるため、自分が紫のバラの人だとはどうしても言い出せずにいます。

スポ根要素

紅天女は、女優なら誰しも演じたいと願う幻の名作です。マヤのライバルである姫川亜弓も、紅天女を狙っています。彼女は女優の母と映画監督の父をもつ演劇界のサラブレッドですが、溢れる才能におごらず日々努力を欠かしません。紅天女を演じるのは、果たしてマヤと姫川亜弓どちらなのでしょうか。2人の熱い演技バトルが、この作品の根幹を成しています。  

メモ1

ガラスの仮面は、少女漫画では最低限の教養の一つです。少年漫画(アニメ)における「 ザクとは違うのだよ!ザクとは!!」や「わが生涯に一片の悔いなし!」と同じレベルで、「おそろしい子!」は覚えておくべき常識です。ちなみに、姫川亜弓の台詞だという誤解があるようですが、月影千草の台詞です。また、マヤの演技に圧倒されて白目(瞳部分が真っ白)になってしまう姫川亜弓(彼女だけではありませんが)も有名ですね。   ちなみに、私の一押しは「ファンとはばかなものだな」「おれは謝り方をしらん…」(いずれも速水真澄)です。速水真澄の秘書の名言「いつまでも信号赤ではありませんわよ」も、知っている人に使えばニヤリとしてもらえること間違いなしです(たぶん)。 キャラスリーブプロテクター【世界の名言】【ガラスの仮面『おそろしい子』】

メモ2

「花とゆめ」で同時期に連載していた「スケバン刑事」の登場人物、神恭一郎と速水真澄が電話で会話するシーンがあります。同時に、スケバン刑事にもこのシーンが収録されています。作者同士が友達だったので、おふざけでこんなこともできたのですね。ガラスの仮面のコミックス24巻、スケバン刑事のコミックス20巻にそれぞれの場面が収録されています。   以下ネタバレあり!

また読みたくなった方用

ガラスの仮面は、3つのパラレルワールドを展開しています。
  • コミックス連載
  • 単行本
  • 文庫本
コミックスで連載していても、単行本にする時「手直し」と称して大きくストーリーを変えてしまいます。単行本から文庫本にする時も手直しは行われていますが、今のところ細かい部分だけで大きなストーリー上の変更はないようです。   ガラスの仮面のストーリーはここ10~20年ほどほとんど進んでいません。「20年ほど前に、花とゆめ本誌で亜弓さんが失明するエピソード見た記憶があるんだけど、久しぶりにコミックス買ってみたらまたそのシーンだった!!」という笑い話のようなホントの話もよく耳にします。現在も、数カ月ごとの休載を挟んでなんとか連載が続いています。 最新のコミックスは49巻です。
多くの休載と改稿を挟んだ「ガラスの仮面」の歴史についてはガラスの仮面 迷走の歴史2-年表- ストーリーについては、ガラスの仮面 ストーリー1 ストーリー2 でレビューしています。

ガラスの仮面 迷走の歴史1-あっさり紹介-” への4件のコメント

  1. ピンバック: » ガラスの仮面 迷走の歴史2-年表-

  2. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー1 / what cradled me

  3. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー2 / what cradled me

  4. ピンバック: ガラスの仮面 ストーリー4 / what cradled me

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です