ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず

データ

作品名

ヤマザキマリのリスボン日記 -テルマエは一日にして成らず-

 

著者

ヤマザキマリ

 

巻数

全1巻

 

出版社

フリースタイル

 

掲載誌

著者ヤマザキマリによるmixiの日記と、ブログ(「リスボンで漫画描き」現在は「Sequere naturam:Mari Yamazaki’s Blog http://moretsu.exblog.jp/ 」とタイトルを変更)の内容をまとめたもの

 

出版年

2012年

 

おすすめ度

★★☆☆☆


紹介

テルマエ・ロマエのヒットで有名になった漫画家、ヤマザキマリのエッセイ的な本です。上記の通り、mixiやブログの内容をまとめたもので、漫画ではありません。
ポルトガルのリスボンに、夫と息子の3人で暮らしていた時の日記のようなものです。リスボンはヨーロッパ大陸の西の端、地図でいうとちょうど下の場所です。

 

 

  •  日本に比べ、古い伝統を愛しのどかなポルトガルでの生活について綴られています。壁が壊れたり、風呂に入れなかったりとトラブルも多かったようですが、それにも負けないヤマザキマリのたくましさを感じます。
  • そのヤマザキマリすら恐れている、夫の母、つまり姑との闘いが後半はメインになります。姑とのやりとりは、同時期に描かれていた漫画「モーレツ!イタリア家族」でも読むことができます。
  • ローマオタクの夫とともにハマった、アメリカのドラマ「ROME」についても、熱く語られています。よくあるローマ物とは一味違い、小物や時代考証も満足できるものになっているそうです。ROMEにハマったことが、その後テルマエ・ロマエを描く遠因になったようです。この本の中でも、劇画タッチのギャグ漫画を描くことになったということが記されていますが、これが後のテルマエ・ロマエですね。また、ポルトガルはバスタブがなくシャワーだけなのが不満で、なぜ古代ローマの素晴らしい文化である風呂を受け継がなかったのだろうという愚痴も……
  •  日本に帰郷したり、大好きなブラジルへ赴いたり、はたまた姑に呼び出されてイタリアへ行ったりと、リスボンだけではなく各地が舞台になっています。
  • mixiやブログにアップした写真も、日記と一緒に本文の下に載せられています。これが小さい上に、白黒印刷のためかなり見づらいものが多いのが残念です。

 


感想

  • ヤマザキマリは、【西原理恵子の人生画力対決】VS萩尾望都に出演していたので興味をもって読んでみました。
  • おそらくこの本を手に取る人の多くが期待する、テルマエ・ロマエの裏話的なものはあまりありません。夫がローマオタクだとか、ROMEというドラマにハマったとか、スペインにあるローマ時代の遺跡に遊びに行ったとかその程度です。でも、このようなバックグラウンドと、本文にある風呂への執着がブレンドされてテルマエ・ロマエという作品ができたのだと思うと感慨深いものがあります。
  • ヤマザキマリ本人も書いていますが、他人の描写に少しキツイところがある人なのだと思います。姑や義妹(夫の妹)にはじまり、多くの人が毒舌の餌食になっています。小気味良いと感じるか、あまり気分がよくないと思うか人によってかなり評価が別れると思います。その意味で、評価の星の数を減らしています。
  • リスボンを始めとする海外での生活や、文化の違いに四苦八苦しながらたくましく生きる様子が綴られており、興味深く読めます。

 



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