寄生獣

寄生獣(1) (アフタヌーンKC (26))

データ

作品名

寄生獣

著者

岩明 均

巻数

全8巻(完全版)

出版社

講談社

掲載誌

モーニングオープン増刊→アフタヌーン

出版年

1988年

おすすめ度

★★★☆☆

なるべくネタバレなしの紹介

有名作品なので今更、ですね。連載中からずっと読んでみたいと思っていたのですが、グズグズしていて結局連載終了後に読みました。岩明均の漫画はおもしろいのですが、すっごくおもしろくて続きが気になるわりに連載ペースが遅かったり途中で連載が途切れたりして(ヒストリエとか……)やきもきするので、完結してから一気に読めてよかったと今は思っています。   肝心の内容ですが、1人の地球人と、彼に寄生した寄生生物を主軸に物語が展開していきます。現代(といっても1980年代ですが)の日本で、寄生生物に人間の身体を乗っ取られるという事件が増え始めます。主人公の泉 新一もその一人です。普通、寄生生物に寄生されると、脳まで侵食されて元の人格を乗っ取られてしまいますが、新一は運良く右手だけ乗っ取られただけですみました。右手に寄生した規制した生物は「ミギー」と名付けられます。ミギーは好奇心旺盛で合理的な性格の持ち主で、新一との会話や読書を通してどんどん人間の習慣や言語を覚えていきます。   物語の序盤は、2人で1つの身体をわかちあうことになってしまった新一とミギーが、新しい状況になんとか慣れていく様子が描かれています。しかし、寄生生物に寄生されてしまったのは新一だけではありません。脳まで寄生されてしまった人間は、他の人間を襲う超危険人物になってしまうのです。新一とミギーは、周りの人間を守りながら次々とやってくる寄生された人間たちと対峙します。2人は、人間と、完全に寄生生物に寄生された状態のちょうど中間の立ち位置にいるわけです。互いの立場に引きずられながら、人間と寄生生物はこの状態にどう決着をつけるのでしょうか。  

小ネタ

作者

岩明均は、この寄生獣の他にも名作揃いの実力派です。わりとエグい描写や残酷な展開が多いので苦手な方はお気をつけて。この人の作風は基本的に容赦無いのですが、間に挟まれる日常のギャグ描写などが微笑ましく、それとのギャップでより残酷さが際立ちます。重要人物がサクッと死んだりすることもよくあるので気が気ではありません。今は、ヒストリエが中断しながら一応連載中のはずです。  

映画化

もう完結したのが20年近く前ですが、2014年に映画化するそうです。 伝説の漫画「寄生獣」を山崎貴監督が2部作で映画化!染谷将太×深津絵里が参戦 最近の映画は、漫画(しかも古い作品)原作のものばかりですね。しかも駄作が多いように思います。寄生獣も期待してはいません。         以下ネタバレあり!                

ネタバレOKな方用

不良の加奈、好きだったので途中退場になってしまって寂しかったです。まあ岩明均の漫画は、ヒロイン以外はサクサク死んでいくのである程度覚悟はしていたのですが……。   許せないのが、ヒロインの村野 里美の扱いです。基本的に新一の足を引っ張りまくっているわりには、新一を精神的に救っているというだけで存在価値が認められているのです。岩明均の漫画は本当にこういう聖女キャラが大事にされているのが毎度白けるところです。なんか、ドラえもんのしずかちゃんみたいな、人格がよくわからないうすっぺらい感じの女の子です。男性作家の漫画では、ヒロインはこういう女の子であることが本当に多いですよね。残念です。   ミギーは最後長い眠りに入ってしまうわけですが、その後も最後の最後で、里美を救ってくれたのはミギーではないかと思わせる描写がありますね。里美が一度かなり下まで落ちた描写があるので、そこから新一が腕を掴むシーンにたどり着くにはやはりミギーが力を貸してくれたのだと信じています。  
完全版の他に、元のコミック版がKindleで入手できます。

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