青池保子サイン会・企画展(華麗なる原画の世界)レポート

青池保子 華麗なる原画の世界

京都国際マンガミュージアムでは、     2014年11月1日(土)~2015年2月1日(日) の期間で「漫画家生活50周年記念 青池保子 華麗なる原画の世界」という企画展をやっています。その一環で、2015年1月17日(土)に同ミュージアムで青池保子サイン会が行われました。残念ながらサインはいただけなかったのですが、参加してきたのでサイン会と企画展の様子をレポートします。


会場に入るまで

事前にマンガミュージアムのホームページ等で告知されていた情報では、当日10時から整理券が配布され、その整理券を持っている人だけがサイン会に参加できることになっていました。また、整理券はイベント会場の特設ショップにて対象書籍(青池保子の漫画またはイラスト集などの一部)を購入した人先着100名分のみ用意があるとのことでした。当日は、私は9時過ぎにマンガミュージアムに着いたのですが、すでにじゃばら折りの長蛇の列ができており、サイン会の参加はすでに難しいことがスタッフから告知されました。もともと100名限定だったところを増やして、130人に増やしたという情報もあったのですが、いずれにせよ私の少し前くらいで限定人数に達していたようです。後少しなので人数を増やせないのかとスタッフに食い下がっていた人もいて、殺伐とした雰囲気でした。私の並んでいた列の前後では、中四国地方からサイン会のためにわざわざ来たという人もちらほらいました。サイン会に参加できないとわかってお葬式のような雰囲気に……。その後もどんどん列に並んでいる人は増えていき、最終的には300人くらい並んでいたのではないかと思います。あまりに並んでいた人が多かったせいか、10時開館のはずが9:30頃から列の先頭が会場内に入れるようになり、少しずつ列が進んでいきました。行列の後方では、スタッフの人がサイン会は規定人数に達したという旨の張り紙を持って立っていましたし、時々行列に沿ってスタッフが巡回してはその旨を告知して回っていました。
一昨年あたりに東京で行われたサイン会では、参加人数がそれほど多くなくほとんどの人がサインをもらえたとのことですが、関西では少なくとも10年以上青池保子のサイン会が行われていなかったので想定以上の人数が集まったようです。ちなみに、整理券1番の方は朝5時から待っていたそうです。

 

行列の一部。まだ9時半くらいの時点でこの2、3倍くらいの人が並んでいました(ボカシが入っている部分がすべて行列です)。

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ミュージアム内

行列が進んでミュージアム内に入ると、入り口すぐのミュージアムショップで青池保子の特設コーナーが設置されていました。そこでは、布製バッグ・クリアファイル・ポストカード・ランチョンマット等のグッズと、サイン会整理券配布の対象になる書籍(エロイカより愛をこめて、アルカサル -王城- 、図録など)が販売されていました。ミュージアム内の展示部分でも特設コーナーがあり、青池保子の著作単行本や、エロイカやZなどが掲載された当時のプリンセスやLaLaなどが並べられていました。その横には、企画展の大きなポスターも。

 

 

Zが掲載されていた当時のLaLaの一冊。作家陣が豪華すぎて意味がわかりません。

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企画展

企画展は、ミュージアム内2階で第1会場と第2会場に分かれて展示されていました。この企画展は、期間を区切って展示品の総入れ替えが行われているそうで、以前も見に来た人によると確かに展示物の内容がまったく変わっているとのことでした。サイン会当日は、

 当日はサイン会があったこともあり、非常に人が多く、夕方近くにならないとゆっくり見られませんでした。カラー原画にはいずれも青池保子からの一文コメントがあり、キャラクター性だけでなく、作画や時間、画面構成や資料などいろいろなことに配慮して描かれているということが伺えました。特に、雑誌の綴じ目(ノド)に主要キャラクターがかからないように構成を決めたというコメントが複数ありました。また、絵を描く際は、ただ描くということができなくて、キャラクターが何をしようとしているのかなどの物語があり、その1シーンを切り取るという形でしか描けないという主旨のコメントがあったのが印象的でした。カラー原画は、髪の線一本一本、織物の細かいハイライト、水面への映りこみ、飛行機などの描写が本当にリアルで細かく、美しかったです。
企画展は入り口付近以外は撮影ができなかったのですが、展示ブース内の壁に少佐や伯爵のイラストがあり、これだけ拡大しても綺麗な線であることに驚かされました。入り口付近で記念撮影している人が多かったです。

 

第1会場入口

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第2会場入口。こちらの方がポスターが大きく記念撮影向きです。

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天井にはそれぞれのキャラの中吊りが!

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少佐がんばってください!

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展示室の壁には、少佐をはじめキャラクターの絵が。

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会場外にも、大きな展示ポスターが。各キャラ勢揃いです。

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左側上部分

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左側下部分

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右側上部分

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右側下部分

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サバーハやQがいないわりにおばさんがいたりして、どういう基準でキャラが決まったのか謎です。

 


 

カフェの特別メニュー

カフェでは、企画展に合わせた特別メニューが出されていました。

こちらがそのポスター。

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  • エーベルバッハ少佐の揚げたイモ
  • エーベルバッハ少佐のイノシシケーキ
  • ドリアン・レッド・グローリア伯爵の優雅なパフェ

の3種類。ちなみにこのカフェでは普段からフライドポテトのメニューがあり、価格も同じようです。これが普段のメニューにあるフライドポテト。

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出されたプレートを見ても、普段と同じフライドポテトの名前を変えただけのように見えました……。この3つのメニューはどれも人気だったようで、12時前にはイノシシケーキとパフェは売り切れていました。売り切れても券売機で買うことはできたので、券は購入できたのに食べられないお客さんが抗議したりしていました。客入りに対して店員の数が明らかに不足していて、店員はてんてこ舞い、客側は列に並んで席が空くのを待たされるという場面も多かったです。上記3種類それぞれに対してペーパーランチョンマットがつけられていましたが、客数が多いときや一人で複数品注文した場合は、ランチョンマットだけが別に手渡されていました。

エーベルバッハ少佐の揚げたイモ。無骨なネーミングが少佐らしい。配膳される時は、「ポテトお待たせしました~」って言われたので、せめて少佐がつくった風を少しでも装って欲しかったです。普通の冷凍食品っぽいフライドポテトでした。

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唯一エロイカらしさがメニューから伺える、少佐のイノシシケーキ。粉砂糖がイノシシ型です!

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ケーキとイモのセット。イモのランチョンマットは店員さんが直接手渡してくれました。プレートの下にランチョンマットがひいてあり、どのお客さんもそれを大事に持って帰っていました。

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伯爵のパフェはどのへんが伯爵なのかわからない……

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店員から配膳されるときは、「ケーキお待たせしました~」という勢いで、特にエロイカ関連のメニューであることを感じさせてくれるものはポスターと粉砂糖以外にはありませんでした。もう少しなんとかならんかったんか……!!横に座ったお客さんが、連れの人にどうしてエーベルバッハ少佐がケーキを作ることになったのか、それがどれほどおもしろいことなのかを熱く語っていて微笑ましかったです。ケーキとパフェが売り切れた後、イモを大事そうに食べている方々がいていじらしくて涙が出てきました。

 

カフェ内の壁には、多くの漫画家によるサインとイラストが描かれていました。好きな漫画家のものを見つけると気分が上がります。

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モンキー・パンチと波津彬子!

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ミュージアム公式のtwitterアカウントによると、青池保子も後に、この壁にボーナムくんを描き加えたらしいです。以下のリンクから絵が見られます。

https://twitter.com/kyotomm/status/556623805645205504

上に椎名軽穂のサインが読み取れるので、カフェの入口入ってすぐ左手だと思います。

 

特別メニューを注文してもらえるペーパーランチョンマットは、以下の3種類。持って帰る時にうっかり折り曲がってしまって、悔しいです。伯爵のマットは特に美しいです。DSC_0362 DSC_0366 DSC_0369


 

 


サイン会

サイン会は整理番号が1~50の人、それ以降の人の2部に分かれていました。整理券を入手できなかったので私はサイン会会場に入れなかったのですが、同じように整理券に間に合わなかった人で、いわゆる入り待ち・出待ちをしている人も多かったです。入り待ちでは50人くらい集まっていたと思います。用意したファンレターやプレゼントを手渡している人もいました。青池先生はテレビや写真等で拝見できるとおり、小柄の優しそうな方でした。サイン会会場には最初はカーテンがかかっていて中があまり見られなかったのですが、途中からカーテンが開けられて、サインをされている姿が外から拝見できるようになりました。

 

サイン会会場

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会場外のポスター

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グッズ

前述のとおり、ミュージアム入り口付近にあるミュージアムショップでは、エロイカ関連のグッズが販売されていました。これとは別に、売り切れていたけれども当日再入荷して品数が少ないグッズが限定販売されていました。それらの限定グッズは、まずサイン会の整理券を持っている人が優先的に買え、もし整理券を持っている人全員が買って余った場合にはそれ以外の人たちが買えるというルールだったそうです。そのため、限定グッズを買おうと数人の人たちがサイン会会場の外でその機会を待っていたようですが、残念ながら整理券を持っている人だけで当日用意されていた品数すべてを売り切ってしまったとのことでした。整理券を持っているかどうかで、サイン会に参加できるかどうかだけでなく、限定グッズの購入に関しても差が出てしまったため、スタッフに苦情を言っている人もいました。私も購入したいと思っていたのですが、残念ながらできず涙をのみました……。

 

以下は購入したグッズです。気がついたら万札が飛んでました。

 

バッグ。生地はしっかりした作りです。1200円だったかな?

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開けてみると、こんな感じです。美しい!

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裏側は無地です。サイズ比較のためにペンを置いてみました。

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ランチョンマット。ギリシャ風の少佐と伯爵の後ろに、部下一同やジェイムズくん達がいます。これも非常に美しく、生地がしっかりしています。絵が見やすくなるように少し画像加工したのですが、実際のものはもう少しキャンバス地っぽい色合いです。

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クリアファイルは、以下の修道士ファルコのもの(写真は裏表)と、エロイカのトランプ大作戦の図柄のもの、エル・アルコンのものがありました。ただし、エロイカのものは数が限定されていたようで、私は購入できませんでした。

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クリアファイルの中には、青池保子からのメッセージが入っているので買うしかありません。クリアファイルのサイズはA4でした。

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期間中もう一回行けたら、トランプ大作戦のクリアファイルも買いたいです。他にも、各作品のポストカードがありました。限定品はクリアファイルやてぬぐいだったようです。

 


全体を通して

サイン会の参加人数やカフェのメニューの用意、限定グッズの用意数など、運営側が大人数が来るイベントの設営に慣れていないという印象を受けました。対応が公務員的というか、来場する人数の予想や把握、対応などがすべて後手に回っていると感じました。会場に入るためには入場料(大人だと800円)をみんなが支払っているのですが。クレームを訴えるファンの方も私が見ただけで数人はいました。そのうちの一人が、マンガミュージアムで前にあったイベントでも同じように対応ができていなかったのに、今回また改善されていないということをおっしゃっていたので、もう改善は見込めないのかもしれません。スタッフお一人お一人は物腰も丁寧で、サイン会や限定グッズに関して謝罪があったのですが、全体を仕切れるプロの人がいないのかなと思いました。
企画展自体は、スペースはそれほど広くはありませんでしたが、貴重なカラー原画や原稿などが見られるので、ファンの方は楽しめると思います。客層は40代以上の女性が圧倒的に多かったですが、20代~30代の女性、男性、親子連れ、外国人の方などかなりバラエティーに富んでいました。どの人達も口々に青池作品への思い入れを語り合っていて、ファンに愛されているなあと感じました。

今回の企画展を機に出版された原画集は、会場でも買えますが、Amazonなどでも入手できます。けっこうかさばるので、重くて持って帰るのが大変だと思われる方はそちらで購入してもよいかもしれません。


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