ひかわきょうこファンなら買っておきたい、メロディ2月号

12年ぶりの新連載

普段はコミックス派なのですが、ひかわきょうこ12年ぶりの新連載がはじまるということで、メロディ2017年2月号を入手しました。表紙もひかわきょうこ、付録もひかわきょうこポストカード5枚セットと、ひかわきょうこファンにはたまらない一冊です。もうメロディ編集部を拝むしかない。


ポストカードセット

ポストカードというのでハガキサイズなのかな?と思ったら、実にA5サイズ。A4ノートの半分です。かなり大きいです。絵柄は、

  • 最も人気と思われる代表作 「彼方から」2枚
  • 初期の人気作 千津美と藤臣くんのシリーズ「パステル気分」1枚
  • 中期の傑作 「荒野の天使ども」1枚
  • 近年のシリーズ 「お伽もよう綾にしき ふたたび」1枚

と、非常にバランスのとれたラインナップです。でもどうせなので、あと1枚増やして「女の子は余裕!」(友美と男鹿先輩のシリーズ)からもカラーが欲しかったな。平成元年に始まった「女の子は余裕!」は男鹿先輩と友美セットのカラー絵が確か1枚くらいしかなかったので、選択肢から外れてしまったのでしょうか。そういえば、新連載のキャラが集合している表紙カラーでは、センターに男鹿先輩にちょっと似たキャラクターがいました。

「彼方から」

ポストカードを詳しく見ていきましょう。「彼方から」からの2枚のカラーは、いずれもコミックス(現在は文庫が出ているため絶版)から。2巻と5巻の表紙の絵です。この記事を描くために調べてみたのですが、それにしても「彼方から」はたくさんカラー絵があっていいですね。ひかわきょうこの漫画の中で、間違いなく最強の人気を誇るイザーク、とにかくかっこいいです。


パステル気分

初期からのひかわきょうこファンに絶大な人気、藤臣くん。ひかわきょうこを語る上で、欠かせない一人です。ポストカードは、コミックス「パステル気分」の表紙から。コミックスの表紙では千津美のアップだけですが、コミックス内の扉絵では実は左にトリミングされてしまった藤臣くんがいて、ポストカードは藤臣くんと千津美のセットです。コミックス内の扉絵は白黒なので、この絵全体をカラーで見たのは今回が初めてかもしれません。ひかわきょうこはカラー絵が苦手で、初期の頃は非常に苦労したという逸話をどこかで読んだのですが、私はこの頃のカラー絵のやわらかい感じがとても好きです。藤臣くんの首から肩にかけての骨格、ひかわきょうこにしか出せない職人芸の域に達しています。今から藤臣くんのシリーズを初めて読んでみようかなという場合は、文庫の「春を待つころ」から「銀色絵本」の順にどうぞ。この世代をノックアウトしてきただけあって、藤臣くんはとてもかっこよいです。私は同世代の、「和田君とゆきこのシリーズ」も大好きで、こちらで記事にしています。


荒野の天使ども

こちらも、ひかわきょうこを語る上で絶対に外せません。シリーズ最初期の、ダグラスがまだ10代でミリアムが8歳の時代のカラー絵です。今は絶版となってしまった、コミックス1巻の表紙からポストカードになっています。「荒野の天使ども」では主人公二人が幼いため恋愛はサブキャラのヒューとグレースが担当し、主人公たちはアクションを頑張っていました。その後の二人を描いた続編「時間を止めて待っていて」「それなりにロマンチック」も好きですが、やはり「荒野の天使ども」は読んでいてとてもワクワクします。ミリアムもダグラスも不器用でとてもいじらしくて、ヒューがとにかくかっこいい。


お伽もよう綾にしき

ミリアムとダグラスのシリーズとよく似ていて、幼い女の子と思春期の青年の組み合わせから始まるシリーズです。「お伽もよう綾にしき」と、その続編「お伽もよう綾にしき ふたたび」の2つの作品があります。ポストカードは、「ふたたび」の方から、コミックス3巻の表紙カラー。向かい合う二人からにじみ出る信頼感が印象的な一枚です。


新連載「魔法にかかった新学期」

なんと学園ものです。ひかわきょうこの学園ものといえば、平成元年あたりに連載していた「女の子は余裕!」以来なので、25年ぶりくらいでしょうか。大丈夫なのか、失礼ながら少し心配です。スマホとか出てくるんでしょうか。公衆電話を探して走り回ったりしてないでしょうか。中途半端に携帯を出してしまったために作品の時空が歪んだ、ガラスの仮面が思い出されます。ひかわきょうこ先生なら大丈夫という安心感はありますが・・・

表紙カラーに続き、先頭カラーです。体調を崩されることが多かったひかわ先生ですが、2種類もカラーを描いて大丈夫なのでしょうか。45ページとページ数も多めです。どうか無理のない程度に、と願わずにはいられません。でも、こうしてまた定期的にひかわきょうこの作品を読めるのは嬉しい限りです。

ページをめくった瞬間から、とぼけたおばちゃんの横顔、ゆるいテンポの日常会話と、ひかわきょうこ節が漂っていて、なんとも懐かしい気分になりました。柱も、これまでのひかわきょうこ作品のコミックスの宣伝が並んでいて、「こんなのあったよなあ」「そうそう、これまた読みたいなあ」という気持ちになりました。

今回はメインキャラ5人の紹介がほとんどという感じです。主人公の一ノ宮琴美(いちのみやことみ)、表紙では「女の子は余裕!」の友美によく似ていたのでびっくりしたのですが、本編ではそうでもなかったです。角度の問題でしょうか。琴美はひかわ作品によくあるタイプのおっとりした女の子、もう一人その友人的立ち位置になると思われるキツめの女の子、押方咲良(おしかたさくら)もいます。やんちゃ系の宇野隆介(うのりゅうすけ)、頭脳派と思いきやオカルト研究部部長の円城護(えんじょうまもる)。それぞれ個性の別れた4人が、高校3年で同じクラスになることに。少し歳の離れた新任教師の阿雲雅己(あぐもまさき)、いわゆる「見える」タイプのようです。表紙からそうだったのですが、こちらは本編でも男鹿先輩によく似ています。

「彼方から」の後半から気になっていたのですが、続く「お伽もよう綾にしき」シリーズも、人の心のあり方、霊的なものが実生活に大きく影響するという考え方が、最近の作品の根底にあるように思います。今回もオカルトモノで、その流れをひいた一作になるようです。ひかわ作品の例に漏れず、男の子たちがとてもかっこいいです。もうかなり長い間活躍されているのに、いまだにこれだけ崩れない絵を描かれるひかわ先生、本当に尊敬します。これから始まる5人の冒険、とても楽しみです。



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